- 【Godox XPro の内部信号の流れ（完全版）】‐“カメラ → TTL解析 → 無線パケット化 → IGBT発光制御” という高度な通信プロセスの結晶
- ◆ 0. 全体構造（全フロー図）
- 1️⃣ カメラ → XPro（ホットシュー信号）
- 2️⃣ XPro内部 CPUが“プロトコル翻訳処理”
- 3️⃣ XPro → フラッシュ（2.4GHz デジタル通信）
- 4️⃣ フラッシュ側 受信部 → IGBT制御
- 5️⃣ HSS（高速同調）の処理
- 6️⃣ 多灯撮影のときは？
- 7️⃣ XPro内部処理の全体まとめ
- 🌟 まとめ
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【Godox XPro の内部信号の流れ（完全版）】‐“カメラ → TTL解析 → 無線パケット化 → IGBT発光制御” という高度な通信プロセスの結晶
Godox X System の核心部分であり、撮影機材マニアにとって“最も興味深いブラックボックス”です。
Godox XPro の内部信号の流れ（TTL・HSS・多灯制御）をできるだけわかりやすく 内部処理レベルのステップで解説します。
XProは ①ホットシューの電気信号 → ②TTL/HSSデータ → ③2.4GHzパケット → ④ストロボ側IGBT制御 という“光の通信司令塔”です。
リンク
◆ 0. 全体構造（全フロー図）
カメラ
↓（TTL/HSSデータ 電気信号）
XPro（内部CPUでプロトコル処理）
↓（2.4GHzデジタル無線）
Godoxフラッシュ（AD/Vシリーズ）
↓（IGBTが発光量を制御）
発光
1️⃣ カメラ → XPro（ホットシュー信号）
カメラからトリガーへ送られる電気信号は3種類
✔ ① シャッター信号（中心ピン）
TTLであれMであれ、最終的にはコレが「発光開始」を指示。
TTLであれMであれ、最終的にはコレが「発光開始」を指示。
✔ ② TTL通信信号（メーカー別）
Canon / Nikon / Sony で内容が全く異なる。 ここには以下の情報が含まれる
・露出値
・プリ発光タイミング
・HSS信号
・グループ情報（CanonRT系）
・ズーム値
・絞り値（F値）
・ISO
・焦点距離
・発光補正（FEC）
Canon / Nikon / Sony で内容が全く異なる。 ここには以下の情報が含まれる
・露出値
・プリ発光タイミング
・HSS信号
・グループ情報（CanonRT系）
・ズーム値
・絞り値（F値）
・ISO
・焦点距離
・発光補正（FEC）
✔ ③ カメラ認識信号
ホットシュー接点で「私はCanonです。「私はNikonです。を判定。
ホットシュー接点で「私はCanonです。「私はNikonです。を判定。
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2️⃣ XPro内部 CPUが“プロトコル翻訳処理”
XProの内部には MCU（Microcontroller Unit） があり、 メーカー別 TTL/HSS 信号を Godox Xプロトコル に再構築します。
⭐ メーカーごとに処理が異なる
| カメラメーカー | XProが受け取る内容 | XPro内部処理 |
|---|---|---|
| Canon | E-TTL IIプロトコル | Godox X用のTTLコマンドに翻訳 |
| Nikon | i-TTL情報 | Xプロトコルに再構築 |
| Sony | MIシューのTTL情報 | Xプロトコルに変換 |
| Fuji | 独自TTL | 簡易TTLに変換 |
| MFT | TTL | 変換 |
✔ XProが行う主な仕事
・TTL用のプリ発光コマンド生成
・HSSパルス命令の生成
・グループA/B/C/D/Eの光量パケット生成
・モデリングライト情報
・ズーム情報
・チャンネル（1〜32）
・無線ID（0000〜9999）
・TTL用のプリ発光コマンド生成
・HSSパルス命令の生成
・グループA/B/C/D/Eの光量パケット生成
・モデリングライト情報
・ズーム情報
・チャンネル（1〜32）
・無線ID（0000〜9999）
XProは TTL翻訳機＋無線司令塔＋UIコントローラ という3役を担当しています。
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3️⃣ XPro → フラッシュ（2.4GHz デジタル通信）
Godox Xプロトコルの内部構造は非公開ですが、 解析によって以下の特徴が知られています。
✔ 周波数 2.4GHz（FHSS＝周波数ホッピング方式）
→ 混線が少なく安定
→ 混線が少なく安定
✔ 送信データは「短いデジタルパケット」
内容例（概念）
内容例（概念）
[HEADER][CHANNEL][ID][GROUP][MODE][TTL値][HSS][ZOOM][CHECKSUM]
✔ 双方向通信
・ストロボ → XPro に「充電完了」「光量調整OK」を返信
・XProは画面に反映（信号強度・バッテリー残量）
・ストロボ → XPro に「充電完了」「光量調整OK」を返信
・XProは画面に反映（信号強度・バッテリー残量）
4️⃣ フラッシュ側 受信部 → IGBT制御
Godoxストロボ側（AD200/AD600/V1など）は 内部に 2.4GHz受信モジュール＋MCU＋IGBT（発光制御） を持ちます。
⭐ TTLの処理
1. XProからTTL光量データを受信
2. ストロボ内部MCUが発光開始
3. IGBTで発光を途中でカット
1. XProからTTL光量データを受信
2. ストロボ内部MCUが発光開始
3. IGBTで発光を途中でカット
→ これがTTL調光
リンク
5️⃣ HSS（高速同調）の処理
HSSでは、 スリット走行中のシャッターに合わせて高速パルス発光 を行います。
流れ
① カメラ → XPro に「HSS信号」
② XPro → フラッシュに「連続パルス命令」
③ フラッシュのMCUがIGBTを高速オン／オフ
（およそ30〜40kHz付近）
つまり
HSSの実体は“IGBTの高速パルス制御” であり、
パルスタイミングは XPro が司令塔。
HSSの実体は“IGBTの高速パルス制御” であり、
パルスタイミングは XPro が司令塔。
6️⃣ 多灯撮影のときは？
XProは 複数のストロボへ同時に異なる命令を送る ことができます。
流れ（例 3灯TTL）
流れ（例 3灯TTL）
カメラ → TTL情報
XPro内で分解 → A/B/Cに別々の光量データ
↓
2.4GHz電波で送信
↓
A灯 1/32
B灯 1/8
C灯 1/64
すべて 1回のシャッターで同期 されます。
7️⃣ XPro内部処理の全体まとめ
【1】カメラ
│ ホットシュー信号（TTL/HSS/シャッター）
▼
【2】XPro内部MCU
│ TTL/HSS/ズーム/グループをXプロトコルに変換
│ 多灯の光量値を計算
▼
【3】2.4GHz送信モジュール
│ パケット送信（FHSS）
▼
【4】Godoxフラッシュ受信モジュール
│ パケットを復号
▼
【5】内部MCU
│ IGBT発光制御（TTL/HSS）
▼
【6】発光XProは TTL翻訳・多灯制御・無線制御・UI制御 を兼ねた 「光の司令塔」です。
🌟 まとめ
Godox XPro の内部信号の流れとは、
“カメラ → TTL解析 → 無線パケット化 → IGBT発光制御”
という高度な通信プロセスの結晶です。
“カメラ → TTL解析 → 無線パケット化 → IGBT発光制御”
という高度な通信プロセスの結晶です。
これは、1980年代 TTL誕生に続く “無線TTL革命”の中核技術 と言えます。
名言 「光を走らせるのは、わずか数ミリの回路だ。」
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