- 電波TTL（2.4GHz）の標準化‐光をコントロールする技術が、ついに“完全無線化”された
- 🎯 結論
- 1️⃣ 電波TTL誕生前の問題（光通信TT Lの限界）
- 2️⃣ 2010年代 電波TTLの先駆者たち
- 3️⃣ 2015〜2017 Godoxが2.4GHzで市場を“統一”する
- 4️⃣ 2015〜2020 主要メーカーが2.4GHzに全面移行
- 5️⃣ 主な電波TTLシステム比較（特徴）
- 6️⃣ 2.4GHzが選ばれた理由
- 7️⃣ 電波TTL標準化のメリット（革命級）
- 8️⃣ 電波TTLがストロボ史にもたらした影響
- 🌟 まとめ（電波TTLの歴史を一言で）
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電波TTL（2.4GHz）の標準化‐光をコントロールする技術が、ついに“完全無線化”された
‐ 電波TTL（2.4GHz）の標準化は、2010年代〜2020年代のストロボ史における最大級の転換点です。
それまで“ケーブル or 光通信”に依存していた多灯撮影が、遠距離・屋外・障害物ありでも安定して使える時代へと進化しました。
🎯 結論
電波TTLは「ストロボ運用の完全ワイヤレス化」を実現した革命。 2010年代後半〜2020年代に世界標準となり、
今や“光通信TTL”は過去の技術になりつつある。
1️⃣ 電波TTL誕生前の問題（光通信TT Lの限界）
1990〜2000年代は 光ワイヤレスTTL が主流でしたが、弱点が多かった
❌ 光通信の弱点
・屋外で光が見えにくい（太陽光に弱い）
・ストロボが“見える位置”でないと発光しない
・障害物に弱い
・反射面のない場所では動作が不安定
・屋外で光が見えにくい（太陽光に弱い）
・ストロボが“見える位置”でないと発光しない
・障害物に弱い
・反射面のない場所では動作が不安定
→ 多灯撮影でトラブルが多かった
この課題を解決する形で、電波TTLが登場します。
この課題を解決する形で、電波TTLが登場します。
2️⃣ 2010年代 電波TTLの先駆者たち
初期の電波TTLは、メーカーごとに独自規格でした。
■ 2008〜2012 Nissin、PocketWizardが先行
・PocketWizard FlexTT5（Canon/Nikon用電波TTL）
・Nissin Di700A（Air System）
・Elinchrom Skyport（HSS対応）
・PocketWizard FlexTT5（Canon/Nikon用電波TTL）
・Nissin Di700A（Air System）
・Elinchrom Skyport（HSS対応）
ただし メーカー純正の電波TTLはまだ存在しない 時代。
3️⃣ 2015〜2017 Godoxが2.4GHzで市場を“統一”する
⭐ 最大のターニングポイント
Godox X システム（2.4GHz） の登場（2015〜）
Godox X システム（2.4GHz） の登場（2015〜）
・X1T → X2T → XPro
世界で最も普及した電波TTLトリガーとなり、
Canon / Nikon / Sony / Fuji / MFT / Pentax
すべてのTTLを単一2.4GHzプラットフォームで制御可能に。
Canon / Nikon / Sony / Fuji / MFT / Pentax
すべてのTTLを単一2.4GHzプラットフォームで制御可能に。
神のように評価された理由
・TTL
・HSS（1/8000秒）
・多灯（最大5グループ）
・100m以上の到達距離
・ほぼ遅延ゼロ
・障害物に強い
・価格が安い
・TTL
・HSS（1/8000秒）
・多灯（最大5グループ）
・100m以上の到達距離
・ほぼ遅延ゼロ
・障害物に強い
・価格が安い
「電波TTLの世界標準はGodoxが作った」 と言われるのはこのため。
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4️⃣ 2015〜2020 主要メーカーが2.4GHzに全面移行
■ Canon
2012〜 RTシステム（電波TTL） → 600EX-RT、430EX III-RT
2012〜 RTシステム（電波TTL） → 600EX-RT、430EX III-RT
※ 独自プロトコルだが安定性抜群
■ Nikon
2016〜 WR-R10＋SB-5000（電波TTL対応）
2016〜 WR-R10＋SB-5000（電波TTL対応）
→ 2.4GHz通信を正式採用
■ Sony（=旧Minolta）
2017〜 HVL-F45RM など電波TTLへ移行
2017〜 HVL-F45RM など電波TTLへ移行
■ Profoto 2014〜 AirTTL（2.4GHz）
→ B1 / B1X / A1 が世界的ヒット
→ 電波TTLの高級機基準を確立
→ B1 / B1X / A1 が世界的ヒット
→ 電波TTLの高級機基準を確立
■ Nissin
Air10s でCanon/Nikon/Sonyに対応結果
2015〜2020年に、世界中のメーカーが2.4GHz電波TTLへ全面移行。
光通信TTLは“旧式”扱いへ。
Air10s でCanon/Nikon/Sonyに対応結果
2015〜2020年に、世界中のメーカーが2.4GHz電波TTLへ全面移行。
光通信TTLは“旧式”扱いへ。
5️⃣ 主な電波TTLシステム比較（特徴）
| メーカー | システム名 | 特徴 |
|---|---|---|
| Godox | X System | 世界標準。全メーカー対応。最強コスパ。 |
| Profoto | AirTTL | 高信頼・プロ現場標準。価格は高い。 |
| Canon | RT System | 純正で最も完成度が高い。 |
| Nikon | Radio CLS | SB-5000以降、本格電波TTL化。 |
| Sony | Multi Interface Shoe + Radio | 新世代カメラと同期しやすい。 |
| Nissin | Air System | 柔軟性高く、多メーカー対応。 |
6️⃣ 2.4GHzが選ばれた理由
✔ 電波の到達距離が長い
屋外でも安定して100m以上。
屋外でも安定して100m以上。
✔ 障害物に強い
壁や人物を挟んでも通信できる。
壁や人物を挟んでも通信できる。
✔ 法規的に世界共通で使いやすい
2.4GHzは各国で免許不要（ISMバンド）。
2.4GHzは各国で免許不要（ISMバンド）。
✔ 低電力で安定した通信が可能
バッテリー駆動のストロボに最適。
バッテリー駆動のストロボに最適。
7️⃣ 電波TTL標準化のメリット（革命級）
⭐ ① 屋外多灯撮影が完全安定
逆光ポートレート、ブライダル、ロケ撮影が革命的に楽に。
逆光ポートレート、ブライダル、ロケ撮影が革命的に楽に。
⭐ ② セット組みが自由（部屋のどこでもOK）
天井裏、壁の裏、パネルの後ろでも発光可。
天井裏、壁の裏、パネルの後ろでも発光可。
⭐ ③ プロの現場でトラブル激減
光通信時代の“発光しない問題”が激減。
光通信時代の“発光しない問題”が激減。
⭐ ④ マルチブランド間の差が縮まる
Godoxの台頭により、 “純正じゃないとダメ”という時代が終わった。
Godoxの台頭により、 “純正じゃないとダメ”という時代が終わった。
8️⃣ 電波TTLがストロボ史にもたらした影響
1980年代 TTL誕生に匹敵する大転換。
🔵 多灯ライティングが一般化
素人〜アマチュアも複数灯で撮影できる時代に。
素人〜アマチュアも複数灯で撮影できる時代に。
🔵 映画照明と写真照明の境界が曖昧に
2.4GHz LEDライト（Aputure、Nanlite）も登場し、
“光源の統合”が進む。
2.4GHz LEDライト（Aputure、Nanlite）も登場し、
“光源の統合”が進む。
🔵 ストロボメーカーの勢力図が変化
Godoxが世界制覇
Godoxが世界制覇
→ Metz、Sunpakなど旧勢力が市場縮小。
🌟 まとめ（電波TTLの歴史を一言で）
「光をコントロールする技術が、ついに“完全無線化”された。」
1980年代 TTL誕生
2010年代 電波TTL誕生
2020年代電波TTLが完全標準に
2010年代 電波TTL誕生
2020年代電波TTLが完全標準に
写真の自由度を爆発的に押し上げた技術革新です。
名言 「自由な光こそ、最良の表現を生む。」
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