- カメラとフラッシュの接続の歴史‐機械 → 電気 → 電子 → 情報通信 と発展
- 🎯 結論
- 1️⃣ 1900〜1930年代 粉末フラッシュの時代
- 2️⃣ 1930〜1950年代 フラッシュバルブ(電球式)の登場
- 3️⃣ 1950〜1960年代 X接点の誕生(電子フラッシュ用)
- 4️⃣ 1960年代 ホットシュー誕生(現代の基礎)
- 5️⃣ 1970〜1980年代 TTL前夜・多接点化へ
- 6️⃣ 1980年代 TTL接続の確立
- 7️⃣ 1990〜2000年代 光通信ワイヤレスの時代
- 8️⃣ 2010年代 2.4GHz電波TTL の登場(現代の完成形)
- 9️⃣ 現代(2020〜2025)
- 🌟 全体まとめ(100年の流れ)
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カメラとフラッシュの接続の歴史‐機械 → 電気 → 電子 → 情報通信 と発展

カメラとフラッシュ(ストロボ)の“接続方式の歴史”は、写真技術そのものの進化と深く結びついています。
🎯 結論
接続方式の進化は「安全 → 安定 → 自動化 → 無線化」という流れ。
機械式から電子式へ、電子式から情報通信へと発展した。
1️⃣ 1900〜1930年代 粉末フラッシュの時代
この時代、カメラとフラッシュの“接続”という概念はまだなかった。
・マグネシウム粉に火をつけるだけ
・カメラのシャッターとは連動しない
・撮影者がタイミングを合わせる 安全性が低く、手動時代。
2️⃣ 1930〜1950年代 フラッシュバルブ(電球式)の登場
・カメラのシャッター動作に合わせ、
機械接点が閉じて電球を点火
・ワイヤーで接続
・まだ電気接点は簡易な構造
・Mシンクロ(電球式)
・Fシンクロ(Fast電球用)
それに合わせてシンクロ方式が分かれた。
3️⃣ 1950〜1960年代 X接点の誕生(電子フラッシュ用)
電子フラッシュ(キセノン管)は“遅延がほぼゼロ”のため、 Xシンクロ が新たに生まれる。
・電子フラッシュ専用の電気接点 ・シャッター幕が全開になった瞬間に発光させる
・現代ストロボの基本シンクロ方式が誕生
4️⃣ 1960年代 ホットシュー誕生(現代の基礎)
📌 1960年代末〜1970年代 ホットシューの標準化
カメラ上部の“金属レール”に電気接点を組み込む。
・フラッシュがカメラの上に固定できる
・ケーブル不要
・シンプルで確実
・発光のトリガー用接点を内蔵
5️⃣ 1970〜1980年代 TTL前夜・多接点化へ
ストロボ自身で光を測る“Auto(オート調光)”が普及。
この時代はまだ「X接点だけ」でよかった。
TTL(Through The Lens)調光が生まれると カメラとストロボの間で 制御情報をやり取りする必要があるため、 ホットシューが多接点化。
・TTL用
・充電完了信号
・調光量
・ズーム制御
など多くの信号線を追加。
6️⃣ 1980年代 TTL接続の確立
レンズを通った光をカメラ内部で測光し、 ストロボに「発光ストップ」信号を送る時代へ。
・ホットシュー上の多接点
・TTL信号
・サイリスタ/IGBT(発光カット)高速化
7️⃣ 1990〜2000年代 光通信ワイヤレスの時代
TTL対応ストロボを“無線化”したいという要求から 光ワイヤレス(プリ発光通信)が登場。
・Nikon CLS(Creative Lighting System)
・Canon Wireless E-TTL
・Minolta(ソニー) 光ワイヤレスTTL
・マスター側がプリ発光 → スレーブが発光量を理解
・ケーブル不要
・TTLで多灯撮影が可能に
・屋外に弱い
・距離に弱い
・相互互換なし
8️⃣ 2010年代 2.4GHz電波TTL の登場(現代の完成形)
📌 最大の進化=「電波による通信」
Godox、Nissin、Profoto、Canon/Nikon純正が採用。
・30〜100mの距離
・屋外OK
・多灯制御OK
・TTL/HSS対応
・障害物に強い
・ID制御で混信に強い
9️⃣ 現代(2020〜2025)
ストロボとLEDが統合した無線システムへ。
・Wi-Fi
・アプリ制御
・DMX(映像照明用)
・統一トリガー(Godox X、Profoto AirTTL)
・LED+フラッシュハイブリッド(Godox FVシリーズ)
接続は 「電気接点 → 情報通信 → 無線統合」 へと完全に移行しました。
🌟 全体まとめ(100年の流れ)
1900s 粉末フラッシュ → 接続なし
1930s 電球式 → 機械接点
1950s 電子フラッシュ → X接点誕生
1960s ホットシュー標準化
1970s Auto調光
1980s TTL → 多接点化
1990s 光ワイヤレスTTL
2010s 2.4GHz 電波TTL(現代標準)
2020s 無線+アプリ制御、LED統合
🌟 最後に
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