NIKKOR-Q Auto 135mm f/2.8(プリAI)‐クラシックな“味の玉”、開放の柔らかさとボケの綺麗さは唯一無二

「NIKKOR-Q Auto 135mm f/2.8(プリAI)」 を、伝統的なレンズ観点からしっかり整理して解説します。本当に“味”のある一本なので、歴史・描写・注意点をまとめてお伝えします。
◆ ① どんなレンズ?(歴史と背景)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | NIKKOR-Q Auto 135mm f/2.8 |
| 年代 | 1960年代後半〜1970年代初期 |
| “Q”の意味 | Quattro=4枚構成 |
| マウント | プリAI(非AI) |
| 材質 | ほぼ総金属。重厚な工業製品 |
| 描写傾向 | 柔らかい、クラシカル、優美なボケ |
| 操作性 | トルク感強め、快感のあるフォーカス |
“Auto(オート)”はAFではなく 絞り連動が自動化された時代の名称 です。
ニコンがまだ“写真家のための道具作り”をしていた黄金期、 鋼鉄のような鏡筒と、手作業に近いレンズ研磨の時代の一本です。
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◆ ② 描写の特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開放F2.8 | 柔らかい光、滲みが美しい |
| ボケ | 滑らかな後ボケ、非常に優しい |
| 階調 | 初期ニッコールらしい濃厚さ |
| コントラスト | 現代より控えめ。逆に“映画のような雰囲気” |
| シャープネス | 絞れば鋭い(F4〜F8が黄金域) |
一言でいうと 「クラシックフォトの空気が写る」 そんなレンズです。
特に人物撮影では、 現代レンズには出せない“ノスタルジックな柔らかさ”があります。
◆ ③ プリAI(非AI)なので注意が必要
このレンズはそのままではD750/D800などの近代Fマウントに装着できません。
理由は
・絞りリングの爪がボディの露出レバーに干渉する
・無理に付けると ボディレバーが破損する
・絞りリングの爪がボディの露出レバーに干渉する
・無理に付けると ボディレバーが破損する
そのため…
◆ 必要なのは「AI改造」
・専門業者によるAI化
・または素人加工(ただし精度に注意)
で、絞り連動爪を削ってAI仕様にする必要があります。
・専門業者によるAI化
・または素人加工(ただし精度に注意)
で、絞り連動爪を削ってAI仕様にする必要があります。
◆ ④ AI改造後はどうなる?
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 露出計 | 正常動作 |
| 絞り制御 | 正常動作 |
| フォーカスエイド | 使用可 |
| D750/D800で安全か? | AI化されていれば完全に安全 |
しっかりAI化されていれば、 現代ボディでも問題なく使える中望遠 になります。
◆ ⑤ 購入時のチェックポイント
| チェック | 理由 |
|---|---|
| AI改造済か? | 最重要。未改造は危険 |
| 後玉カビ | コントラスト低下が大きい |
| 前玉スレ | 逆光時に影響 |
| ヘリコイドの重さ | この年代はグリス抜けしやすい |
| 絞り羽根の粘り | 古レンズあるある。要確認 |
特に“後玉カビ”は強く描写に影響するので注意です。
◆ ⑥ 他の135mmとの比較
| レンズ | 描写 | 特徴 |
|---|---|---|
| NIKKOR-Q Auto 135/2.8 | クラシックで柔らかい | 映画的で味のあるレンズ |
| Ai 135/2.8 | 解像力UP・現代風 | 実用と味のバランス |
| Ai-s 135/2.8 | 最も安定・操作性良 | 実用性トップ |
| Ai 135/3.5 | 非常にシャープ | コスパ最強 |
プリAIは 「味重視」「レトロ描写」「柔らかい光」 を求める人向けです。
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◆ まとめ
・NIKKOR-Q Auto 135mm f/2.8 はクラシックな“味の玉”
・開放の柔らかさとボケの綺麗さは唯一無二
・ただし プリAIのままでは装着不可(AI改造必須)
・良品なら雰囲気写真に最高の一本
・現代的な“キレ”より、光の表情を楽しむレンズです
・開放の柔らかさとボケの綺麗さは唯一無二
・ただし プリAIのままでは装着不可(AI改造必須)
・良品なら雰囲気写真に最高の一本
・現代的な“キレ”より、光の表情を楽しむレンズです
名言 「古いレンズは、時代の空気と光をそのまま封じ込めている。」
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