Nikon AF 85mm f/1.8シリーズの比較表 無印 vs D版 vs G版‐レンズの違いは、光にどう寄り添うかの物語

今回は [Nikon AF 85mm f/1.8D](=“D版”)と [Nikon AF‑S 85mm f/1.8G](=“G版”)を中心に、「無印(=初代AF版?)/D/G」それぞれの違いをご紹介します。
✅ 前提整理 バージョンの違い
・“無印”と呼ばれるもの 初代 AF 化された「AF 85mm f/1.8」(“D”付きではない・データ表示機能がない)モデル。
リンク
・D版 AF 85mm f/1.8D。焦点距離85mm、開放f/1.8、距離情報(“D”=Distance information)付き。
リンク
・G版 AF-S 85mm f/1.8G。新設計、AF-S(超音波モーター)搭載、CPU&電子絞り制御、Gレンズならではの仕様。
リンク
📊 比較表 無印 vs D版 vs G版
| 項目 | 無印 AF 85mm f/1.8(初代) | D版 AF 85mm f/1.8D | G版 AF-S 85mm f/1.8G |
|---|---|---|---|
| 発売時期/仕様 | 初代AF 85mm f/1.8(距離情報なし) | 1994年発表(D表示) | 2012年発表のGレンズ (Focus Review) |
| モーター/フォーカス駆動 | AFモーター(機種によってはカメラ内モーター) | 同様、AFモーターあり | AF-S:レンズ内超音波モーターで静か・高速 |
| 絞り羽根/開放性能 | f/1.8、旧仕様 | f/1.8、距離データ付き | f/1.8、最新設計・コーティングあり |
| 描写特性 | 暖かく、ややクラシックな味わい | 非常にバランス良。古典的ポートレートレンズとして高評価 (OpticalLimits) | 新光学系。特に周辺・コントラスト・色収差で優位 (Cameralabs) |
| ボケ・背景描写 | 古典的な柔らかさあり | ボケの味も良好。ポートレート用途で十分な実力 | ボケも描写も両立。最新用途にも耐える (Peecee Studio) |
| 対象ユーザー/用途 | 予算重視・クラシックレンズ好き | 新旧バランス派、MFの雰囲気も好める人向け | 描写・AF・汎用性を重視する人向け |
| 中古価格目安 | 最も安め(状態による) | 中古でも人気。価格やや上がり気味 | 現行品+中古で高めの価格帯になる |
🔍 解説/違いを掘るポイント
● AF駆動・使いやすさ
G版のAF-Sは「静かで高速」という利点があります。D版/無印はカメラ内モーター依存の機種では駆動音・速度に差が出ることがあります。
例 実ユーザースレッドにて「G版のほうが少し速く滑らか」との意見あり。
● 光学性能・描写
・G版は「周辺描写が特に良い」「色収差やコントラストも向上」など複数レビューで確認済み。
・D版もクラシックな描写・ポートレートに適した味を持つが、最新設計と比べると若干妥協点あり。
・無印も十分な描写力だが、最新世代と比べると設計古めゆえ“味”が出る。
● ボケと階調の雰囲気
・D版 クラシックなポートレートレンズの定番で、肌の階調や背景の溶け方が「定番の味」。
・G版 味と精度を両立。レビューでは「85/1.8Gは85/1.8Dより僅かな差で描写が向上」など指摘あり。
● 継続使用・将来性
G版は最新設計なので、将来のカメラ機種・センサーの解像力向上にも耐えられる設計傾向あり。
D版・無印は“味”を楽しむ用途で優秀ですが、将来の高解像モードではやや厳しい可能性も。
🎯アドバイス(用途・予算に応じて)
・まず「撮影しやすさ・AF速度・将来性」を重視するなら G版(85mm f/1.8G) がベスト。
・予算を抑えつつ「クラシックな描写・ポートレートの味」を楽しみたいなら D版(85mm f/1.8D) が非常にコストパフォーマンス良し。
・無印/初代AF版はさらに価格を抑えたいか、“クラシックレンズ・趣味性”が強い場合の候補。
名言 「レンズの違いは、光にどう寄り添うかというレンズ自身の物語である。」
カメラレンズ・マウント関連サイトマップのご紹介

カメラレンズ・マウント関連サイトマップをご紹介します。
