デジタル一眼レフ(DSLR Digital Single-Lens Reflex)の歴史

デジタル一眼レフ(DSLR Digital Single-Lens Reflex)の歴史は、フィルム一眼レフからの進化とともに発展してきました。ここでは、その歴史を詳しく紹介します。
時代 | 出来事 | 詳細 |
---|---|---|
1970年代〜1990年代初頭 | DSLRの誕生前夜 | 1975年:コダックが世界初のデジタルカメラを開発(CCDセンサー使用)。 1986年:キヤノンがデジタル一眼レフのコンセプトモデルを発表。 1991年:コダックが「Kodak DCS-100」を発表(ニコンF3ベース、1.3メガピクセル)。 |
1990年代後半 | 初期のDSLR時代 | 1995年:コダックとキヤノンが「Kodak EOS DCS 3」を発表(1.3メガピクセル)。 1999年:ニコンが「Nikon D1」を発表(2.7メガピクセル、価格約6,000ドル)。 |
2000年代前半 | 一般市場への普及 | 2000年:キヤノンが「EOS D30」を発表(一般向けDSLRとして初)。 2002年:ニコン「D100」、キヤノン「EOS D60」が発売(価格が2,000ドル台まで低下)。 2003年:キヤノン「EOS 300D」が発売(初の10万円以下DSLR)。 |
2000年代後半 | 画質と機能の向上 | 2005年:キヤノン「EOS 5D」が登場(初のフルサイズCMOSセンサー搭載一般向けDSLR)。 2007年:ニコン「D3」が発売(高感度性能向上、ISO 6400常用可能)。 2008年:ニコン「D90」、キヤノン「EOS 5D Mark II」が登場(世界初のフルHD動画撮影機能搭載)。 |
2010年代 | DSLR全盛期とミラーレスの台頭 | 2012年:キヤノン「EOS 5D Mark III」やニコン「D800」が登場(高画質・高解像度モデル)。 2016年:ニコン「D500」、キヤノン「EOS-1D X Mark II」、ニコン「D5」が登場(プロ用機の成熟期)。 2018年:ソニー、キヤノン、ニコンがフルサイズミラーレス市場に参入。 |
2020年代 | 一眼レフからミラーレスへの移行 | 2020年:キヤノンとニコンが一眼レフ新規開発を停止。 2022年:ニコンがエントリー向けDSLR(D3500、D5600)の生産終了を発表。 |
1. デジタル一眼レフの誕生前夜(1970年代〜1990年代初頭)
・1986年 キヤノンがデジタル一眼レフのコンセプトモデルを発表。
・1991年
コダックが世界初の商業用DSLR「Kodak DCS-100」を発表(ニコンF3をベースにしたプロ向けカメラ)。
・1.3メガピクセルのCCDセンサーを搭載 ・記録装置が外付け(非常に大きく、重かった)
・価格は約20,000ドル(当時の価格)
2. 初期のDSLR時代(1990年代後半)
・1999年 ニコンが「Nikon D1」を発表。
・プロ向けの完全デジタル一眼レフとして初めて普及。
・2.7メガピクセル(当時としては高解像度)。
・価格は約6,000ドル(従来のデジタル一眼レフより大幅に安価)。
・報道・スポーツ写真の分野で急速に普及。
3. 一般市場への普及(2000年代前半)
・プロ以外の一般向けDSLRとして初めて発売。
・3メガピクセル、APS-CサイズのCMOSセンサーを搭載。
・2002年 ニコンが「D100」、キヤノンが「EOS D60」を発売。
・価格が2,000ドル台まで下がり、アマチュア向け市場が拡大。
・2003年 キヤノンが「EOS 300D(Rebel)」を発売。
・初の10万円以下(約999ドル)のデジタル一眼レフ。
・6.3メガピクセルのCMOSセンサーを搭載。
・これにより、一般の写真愛好家にもDSLRが普及。
4. 画質と機能の向上(2000年代後半)
・初のフルサイズCMOSセンサー搭載の一般向けDSLR。
・フルサイズ機の価格が下がり、プロ・アマチュアを問わず人気に。
・2007年 ニコンが「D3」を発売。
・高感度性能の飛躍的向上(ISO 6400まで常用可能)。
・スポーツや報道写真の分野で圧倒的な支持を得る。
・2008年 ニコン「D90」、キヤノン「EOS 5D Mark II」が登場。
・世界初のDSLR動画撮影機能を搭載(フルHD対応)。
・映像制作の分野でもDSLRが活躍。
5. DSLRの全盛期とミラーレスの台頭(2010年代)
・ニコン「D800」は36.3メガピクセルという超高解像度センサーを搭載し、スタジオ撮影の分野で人気に。
・2016年
・ニコン「D500」が登場し、APS-C機でも高性能なモデルが登場。
・キヤノン「EOS-1D X Mark II」、ニコン「D5」が発表され、プロ用機の最終形が完成。
・2018年
・ソニー、キヤノン、ニコンがフルサイズミラーレスに本格参入。
・ソニー「α7シリーズ」がプロ市場でも急速にシェアを拡大。
・一眼レフの開発が鈍化し、メーカーがミラーレスへシフト。
6. 一眼レフからミラーレスへの移行(2020年代)
・キヤノンとニコンが一眼レフの新規開発を停止(ミラーレスカメラへ完全移行)。
・キヤノン「EOS-1D X Mark III」、ニコン「D6」が最後のフラッグシップDSLRとなる。
・2022年
・ニコンがエントリー向けDSLR(D3500、D5600)の生産終了を発表。
・一眼レフ市場は大幅に縮小し、ミラーレスが主流に。
7. まとめ
時期 | 主な出来事 |
---|---|
1991年 | コダック「DCS-100」、世界初のDSLR登場 |
1999年 | ニコン「D1」、本格的なプロ向けDSLR |
2003年 | キヤノン「EOS 300D」、10万円以下で一般市場へ普及 |
2005年 | キヤノン「EOS 5D」、フルサイズDSLRの普及開始 |
2008年 | DSLRに動画撮影機能が搭載(ニコンD90、EOS 5D Mark II) |
2010年代 | 高解像度・高感度・動画性能が飛躍的に向上 |
2018年以降 | ソニー、キヤノン、ニコンがフルサイズミラーレスへ本格移行 |
2020年 | キヤノン・ニコンが一眼レフの新規開発を停止 |
結論

デジタル一眼レフは1990年代後半から2000年代にかけて爆発的に普及し、プロ・アマチュアを問わず人気を博しました。しかし、ミラーレス技術の進化により、2020年代にはその役目を終えつつあります。それでも、今なお一眼レフのファインダーの魅力や堅牢性を求めるユーザーは多く、歴史に残るカメラシステムとして愛され続けるでしょう。
【単】写真・カメラ関連サイトマップのご紹介

写真・カメラ関連サイトマップをご紹介します。
写真・カメラ関連ページのご紹介

写真・カメラ関連ページをご紹介します。
「学ぶ」学習用関連サイトマップのご紹介

「学ぶ」学習用関連サイトマップをご紹介します。
![]() 「学ぶ」学習用関連サイトマップのご紹介 |
|||
学び/学習TOP > IT|ゲーム作り|HP作成 | |||
【IT】エディタ/正規表現|プログラミング| 【ゲーム作り】STG作り方|C言語の入門/基礎|リファレンス/サンプル文 【HP作成】WordPress|Cocoon|便利テクニック |
|||
■■│コペンギンTOP > ゲーム│ホビー│書籍・マンガ│■■ |
シューティングゲーム | ゲーム | 中古・新品通販の駿河屋
「学ぶ」学習用関連ページのご紹介

「学ぶ」学習用関連ページをご紹介
コペンギン・サイトマップ

コペンギンのサイトマップをご紹介します。
【コペンギンTOP】サイトマップ | ||||
コペンギンTOP > ゲーム│ホビー│書籍・マンガ│ | ||||
■■│コペンギンTOP > ゲーム│ホビー│書籍・マンガ│■■ |
||||
サイトマップ一覧 |
懐かしの名作から最新作までの豊富な品揃え!通販ショップの駿河屋
コペンギンサイトマップ関連ページのご紹介

コペンギン関連ページをご紹介します。
【ゲームTOP】ゲーム関連ページのご紹介

【書籍・雑誌TOP】書籍・雑誌サイトマップ関連ページのご紹介

【ホビーTOP】ホビーサイトマップ関連ページのご紹介
