- TTL誕生までの技術進化‐光を測る場所をストロボ → カメラへ移した歴史
- 🎯 結論
- ① 初期電子フラッシュ時代(1930〜1950年代)
- ② セルフ・クォンチ回路(発光停止)の確立(1950年代後半)
- ③ オート調光ストロボ(1970年代前半〜)
- ④ カメラ内測光の発展(1970年代後半)
- ⑤ TTL(Through The Lens)誕生(1980)
- ⑥ TTLが広がり高機能化(1980〜1990年代)
- 🔵【TTL誕生までの進化を一枚でまとめると】
- 🌟 最後に(まとめのひとこと)
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TTL誕生までの技術進化‐光を測る場所をストロボ → カメラへ移した歴史

TTL(Through The Lens)調光が誕生するまでには、約30年以上の「光をどう測るか」の試行錯誤と革新が積み重なっています。
🎯 結論
TTLは突然生まれた技術ではなく、
“測光技術 × 電子制御 × ストロボ回路” の積み上げによって誕生した最終到達点。
TTLが可能になるには下記のステップが必要でした
2. 光量を途中で止める(クォンチ回路)
3. 外光を測る(Autoストロボ)
4. カメラ内で光量を測る(反射光測光)
5. レンズを通った光を測る(TTL調光)
以下、時代順にやさしく解説します。
① 初期電子フラッシュ時代(1930〜1950年代)
■ ハロルド・エジャートンによる電子フラッシュの発明
・コンデンサ充電
・高速シャッター が確立。
・光量が「毎回同じ」にならない
・調光できない(光の量を止められない)
・単に「光る箱」であった
② セルフ・クォンチ回路(発光停止)の確立(1950年代後半)
■ “発光を途中で止める”技術が誕生
クォンチ管(Quench Tube) により、 コンデンサの放電を途中で強制的にカットする方式が実用化。
・発光量(光量)を自在に変更
・オート調光への道が開ける
・ストロボが「光の量をコントロールする道具」になる
③ オート調光ストロボ(1970年代前半〜)
■ ストロボ自身が被写体の明るさを測る革命
ストロボ前面の 受光センサー(光電素子) が 被写体からの反射光を測り、 「適正露光になった瞬間、ストロボ発光をクォンチ回路で停止」する仕組み。
・サイリスタ(Thyristor)搭載 → 高効率・高速化
・露出失敗が激減
・一般ユーザーが扱えるレベルに
・Sunpak Auto 422/383
・Vivitar 283/285
・Metz mecablitz 45
・ナショナル PE-321
・ストロボの向きが変わると測光精度が落ちる
・カメラとの連携が不十分
・バウンス撮影に弱い
④ カメラ内測光の発展(1970年代後半)
■ SLR(フィルム一眼レフ)の測光技術が飛躍
TTL測光(常時の露出計)が一般化、
ミラー越しに光を測る技術が定着。
・撮像面(フィルム面)へ反射した光を測れる
・絞り込み測光が可能
・内部電子制御が進化
ついに「ストロボもカメラで測る」という発想が現実になる。
⑤ TTL(Through The Lens)誕生(1980)
■ 世界初 Nikon F3(1980)+ SB-12
カメラ内部にある SPD受光素子 が、
フィルム面から反射するストロボ光を直接測る方式。
・レンズの焦点距離
・絞り値
・フィルム感度(ASA/ISO)
・バウンス角度
Autoとの違い
| 機能 | Auto(1970s) | TTL(1980s〜) |
|---|---|---|
| 測光位置 | ストロボ側 | カメラ側(レンズを通った光) |
| 精度 | 中程度 | 極めて高い |
| バウンス | 苦手 | 得意 |
| 多灯 | 条件が必要 | ほぼ完全 |
⑥ TTLが広がり高機能化(1980〜1990年代)
・Nikon TTL → D-TTL → i-TTL
・Canon TTL → A-TTL → E-TTL → E-TTL II
・Minolta ADI(距離情報統合型)
・Pentax P-TTL
・Olympus TTL Auto
→ ここで「現代ストロボの調光思想」が確立。
🔵【TTL誕生までの進化を一枚でまとめると】
1930年代 エジャートンが電子フラッシュを発明
1950年代 クォンチ回路で光量制御が可能に
1970年代 Auto調光でストロボ自身が測光
1970年代後半 SLRのTTL(露出計)技術が成熟
1980年 Nikon F3 が世界初のTTL調光を実装
1980〜 各社がTTL方式を拡張し現代へ
これが TTL調光誕生までの技術ロードマップ です。
🌟 最後に(まとめのひとこと)
TTLは、
という3つの技術が揃って初めて成立した“光制御の完成形”。
オートからTTLへ進む過程は、
「光を測る場所をストロボ → カメラへ移した歴史」そのものです。
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