Nikkor 135mm f/2.8‐ニコンの中望遠の中でも伝統的な名作

「Nikkor 135mm f/2.8」 は、ニコンFマウントの中望遠レンズとして“伝統的な名作”のひとつです。
今回は 歴史・描写・種類の違い・中古選びの注意点 をまとめて、分かりやすくご紹介します。
◆ Nikkor 135mm f/2.8とは?
ニコンの135mmは 「望遠に入りすぎず、ポートレートや風景を美しく描く」 絶妙な焦点距離として長く愛されてきました。
135mm f/2.8 は1960年代から2000年代まで 何度もモデルチェンジされています。
◆ ① 世代ごとの違い(性能・見た目・操作性)
| 世代 | 名称 | 年代 | 特徴 | 中古相場 |
|---|---|---|---|---|
| ① NIKKOR-Q Auto 135mm f/2.8(プリAI) | NIKKOR-Q Auto | 1960〜70年代 | 柔らかく映画的な描写。AI化が必要 | 4,000〜8,000円 |
| ② Ai NIKKOR 135mm f/2.8 | Ai | 1977〜 | シャープ+滑らかなボケ。操作感良い | 6,000〜10,000円 |
| ③ Ai-S NIKKOR 135mm f/2.8 | Ai-S | 1980〜 | 各部の作動が軽く精密。最も完成度高い | 8,000〜12,000円 |
| ④ AF Nikkor 135mm f/2.8(非D) | AF | 1990年代 | AF搭載で実用的。軽量 | 12,000〜18,000円 |
| ⑤ Ai-S 135mm f/2 | ※別格 | 高級ライン | 明るい・美しいボケ。ただし高価 | 40,000〜80,000円 |
135mm f/2.8 は 主に①〜③のMF(マニュアルフォーカス)時代のもの です。
リンク
リンク
リンク
◆ ② 画質の特徴(135mm f/2.8 の本質)
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| ボケ | 柔らかく自然。特に背景の溶け方が上品 |
| シャープ | 絞れば非常にシャープ。開放はやや柔らかい |
| 階調 | ニッコールらしい濃厚さ・深み |
| 立体感 | 中望遠の圧縮効果で被写体が“浮く” |
| ポートレート | 顔が細く写り、背景も消えるため最高に相性が良い |
総評として 「オールドらしさと実用性のバランスが非常に良い」 中望遠レンズです。
◆ ③ Ai と Ai-S の違い
| 項目 | Ai | Ai-S |
|---|---|---|
| MFの感触 | トルクが重厚 | 滑らかで軽め |
| 絞りの動作 | しっかり重い | スムーズに動く |
| 外観 | 無骨な金属感 | コンパクトで洗練 |
| 描写 | わずかにクラシック | 現代風に近い整った描写 |
どちらも D750・D800で完動 です。
◆ ④ 中古で選ぶ時の注意点
135mm F2.8 は名玉ですが、古い個体が多く
● 特に注意すべきポイント
| 問題 | 画質への影響 |
|---|---|
| 後玉カビ | 最悪。コントラスト低下・フレア増大 |
| 前玉スレ | 逆光で白化する |
| ヘリコイド抜け | ピント合わせがしにくい |
| 素人AI加工 | D750のレバー破損リスク |
◆ ⑤ 最適な“135mm”は?
用途が ポートレート・描写重視・実用性重視 の場合、
◆ 最適候補はこれ
| レンズ | 理由 |
|---|---|
| Ai-S 135mm f/2.8(良品) | 最も安定した名玉。描写・操作性の両方が良い |
| Ai 135mm f/3.5(状態良好) | コスパ最強。3,000〜6,000円で驚異的に写る |
リンク
◆ まとめ
・Nikkor 135mm f/2.8 はニコンの中望遠の中でも伝統的な名作
・Ai-S 135mmは操作性・描写ともに完成度が高い
・ただし後玉カビ品は画質劣化が大きいため注意
・選ぶなら Ai-Sの良品 または Ai 135mm f/3.5 が最もおすすめ
・Ai-S 135mmは操作性・描写ともに完成度が高い
・ただし後玉カビ品は画質劣化が大きいため注意
・選ぶなら Ai-Sの良品 または Ai 135mm f/3.5 が最もおすすめ
名言 「レンズは光の歴史を宿す。良い個体は、その歴史を静かに写し出す。」
カメラレンズ・マウント関連サイトマップのご紹介

カメラレンズ・マウント関連サイトマップをご紹介します。
