ニコンの ポートレート向き“オールドレンズ”‐フィルム時代の階調と柔らかさが魅力

ニコンの ポートレート向き“オールドレンズ” は、現代レンズとは異なる柔らかい階調・独特のボケ・金属鏡筒の質感が魅力です。今回は 「実際にポートレートで使われる名玉のみ」 を厳選し、詳しくご紹介します。
◆ ポートレート向きニコン・オールドレンズ一覧(厳選)
| レンズ名 | 発売年 | 特徴 | 描写の傾向 |
|---|---|---|---|
| Ai Nikkor 105mm f/2.5 | 1971 | 伝説的ポートレート名玉 | 柔らかい階調・自然な立体感 |
| Ai-S Nikkor 85mm f/1.8 | 1981 | 85mmオールドの定番 | 暖かいトーン・柔らかボケ |
| Nikkor-H Auto 85mm f/1.8 | 1964 | 85mmの原点 | フィルム的・優しい描写 |
| Series E 100mm f/2.8 | 1979 | 軽い+安価|隠れた名玉 | 柔らかく軽快なボケ |
| Nikkor-P•C 105mm f/2.5(前期ソンナ―型) | 1960s | “味”の強い旧設計 | 滲み・クラシック階調 |
| Ai-S Micro Nikkor 105mm f/4 | 1979 | マクロ兼人物 | シャープだけど肌は硬くならない |
| Ai-S 135mm f/2.8 | 1981 | コスパ良い中望遠 | 望遠圧縮+柔らか背景 |
| Ai-S 50mm f/1.2 | 1981 | 開放の滲みが唯一無二 | 夢のような描写、空気感強い |
| Ai Nikkor 35mm f/1.4 | 1971 | 広角ポートレートの名玉 | 周辺の柔らかさが雰囲気抜群 |
◆ 各レンズの詳しい性格
● Ai Nikkor 105mm f/2.5
“ニコンの魂”と呼ばれる名玉です。
・背景が自然に溶ける ・肌の階調が非常に美しい
・金属鏡筒の操作感が最高
・背景が自然に溶ける ・肌の階調が非常に美しい
・金属鏡筒の操作感が最高
オールドポートレートの王様と言える一本です。
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● Ai-S 85mm f/1.8
85mmならこれという評価が多いです。
・ふんわりした柔らかさ
・暖かい色味
・ボケが古典的で優しい
・ふんわりした柔らかさ
・暖かい色味
・ボケが古典的で優しい
室内・屋外どちらでも扱いやすいです。
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● Nikkor-H Auto 85mm f/1.8
1960年代の初期設計。
・写りが「絵画的」
・ハイライトが柔らかい
・コントラスト低めで雰囲気抜群
・写りが「絵画的」
・ハイライトが柔らかい
・コントラスト低めで雰囲気抜群
“古いニッコールの味”を楽しむには最適です。
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● Series E 100mm f/2.8(隠れ名玉)
軽い・安い・写りが優しいという三拍子。
・柔らかく流れる背景ボケ
・重さ220gで軽快
・価格が安いのに描写は本格派
・柔らかく流れる背景ボケ
・重さ220gで軽快
・価格が安いのに描写は本格派
予算控えめで人物撮影を始めたい方には最良です。
● Nikkor-P•C 105mm f/2.5(前期)
後期のガウスタイプとは別物の味があります。
・滲むようなハイライト ・シャドーが深い
・現代では得られない“フィルム的立体感
・滲むようなハイライト ・シャドーが深い
・現代では得られない“フィルム的立体感
” オールドらしい雰囲気重視ならこれです。
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◆ どれを選ぶべきか(用途別)
| 用途 | ベストなレンズ | 理由 |
|---|---|---|
| とにかくポートレートの定番が欲しい | 105mm f/2.5(Ai / Ai-S) | 肌描写の自然さが別格 |
| 85mmで雰囲気優先 | Ai-S 85mm f/1.8 | 暖かい描写・柔らかボケ |
| コスパ最強の中望遠 | Series E 100mm f/2.8 | 価格以上の柔らかさ |
| 幻想的なボケを楽しむ | 50mm f/1.2 Ai-S | 滲みの描写が芸術的 |
| クラシックフィルム風の味 | Nikkor-H 85mm f/1.8 | 際立った階調の優しさ |
◆ ニコンのオールドポートレートの共通点
・金属鏡筒のしっとりした操作感
・収差を“あえて残す”味の描写
・現行レンズには出せない滲みや空気感
・肌の階調がきれいで、過剰なシャープさがない
・収差を“あえて残す”味の描写
・現行レンズには出せない滲みや空気感
・肌の階調がきれいで、過剰なシャープさがない
「人を美しく撮る」思想はオールド時代から一貫しています。
◆ まとめ
・ニコンのオールドレンズは、フィルム時代の階調と柔らかさが魅力です。
・特に 105mm f/2.5、Ai-S 85mm f/1.8、Series E 100mm f/2.8 あたりが“ポートレートの三本柱”として評価が高いです。 ・D750などのデジタルでも十分に使えて、現代とは違う“味のポートレート”が撮れます。
・特に 105mm f/2.5、Ai-S 85mm f/1.8、Series E 100mm f/2.8 あたりが“ポートレートの三本柱”として評価が高いです。 ・D750などのデジタルでも十分に使えて、現代とは違う“味のポートレート”が撮れます。
名言 「古いレンズの描写は、時間が磨いた光の表情である。」
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