ニコンの 金属鏡筒レンズ‐職人時代の光学技術と堅牢性の象徴
ニコンの 金属鏡筒レンズ は、いわば「ニコンらしさの核心」です。 樹脂鏡筒が一般化する前、ニコンはプロ向けを中心に全金属の堅牢構造＋精密なヘリコイドを徹底していました。
◆ ニコンの金属鏡筒レンズ（代表モデル一覧）
| 系統 | レンズ名 | 年代 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| MF（Ai/Ai-S世代） | Ai-S 28mm f/2.8（CRC） | 1981 | 金属鏡筒＋近接補正、広角名玉 |
| Ai 35mm f/1.4 | 1971/1982 | 総金属＋重量級、開放の味が強い | |
| Ai-S 50mm f/1.2 | 1981 | 金属鏡筒の超大口径、独特の滲み | |
| Ai 105mm f/2.5 | 1971〜 | 名作ポートレート、鏡筒精度が高い | |
| Ai-S 180mm f/2.8 ED | 1981 | 金属鏡筒＋ED、プロ評価が極めて高い | |
| Ai-S 300mm f/4.5 ED-IF | 1983 | 堅牢・軽量の名作300mm | |
| Micro-Nikkor 55mm f/2.8 | 1980 | 総金属・精密ヘリコイドの代表格 | |
| Micro-Nikkor 105mm f/4 | 1979 | 金属鏡筒で操作感が滑らか | |
| AF初期（Dタイプ） | AF 180mm f/2.8 ED IF | 1986 | AF世代でも金属鏡筒を維持 |
| AF 85mm f/1.4D | 1995 | 金属外装、ポートレート伝説 | |
| AF 300mm f/2.8 ED-IF | 1982（AF化） | 報道用の金属外装タンク | |
| 特殊工業系/レンジファインダー | Nikkor-H 50mm f/2 | 1960s | 金属鏡筒の精密感 |
| Nikkor-S 5cm f/1.4 | 1950s | 初期レンジファインダーの代表 |
MF時代はほぼ全て金属鏡筒ですが、1980年代以降のAF時代に金属鏡筒を維持したモデルこそ価値が高い存在です。
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◆ 金属鏡筒のメリット（なぜニコンが信頼されたか）
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 剛性の高さ | 望遠レンズでは鏡筒の“たわみ”が画質に影響するため重要。 |
| 温度変化の安定性 | 金属は伸縮が少なく、ピントズレが起きにくい。 |
| 精密ヘリコイドが組める | 特にMF時代、金属ヘリコイドの滑らかさは神レベル。 |
| 耐久性 | プロ用装備として酷使されても壊れにくい。 |
| 質感と“手応え” | 持った瞬間に分かる密度感は金属鏡筒の象徴。 |
特に望遠レンズでは、金属鏡筒の剛性が “抜けの良い描写” に直結していました。
◆ 金属鏡筒＋名玉の組み合わせ（特に評価が高い）
| レンズ | 性格 |
|---|---|
| 180mm f/2.8 ED（Ai-S / AF） | 軽量＋鋭さ＋柔らかさのバランスが歴史的名作 |
| 105mm f/2.5 | “ニコンの魂”と言われる名ポートレート |
| 28mm f/2.8 Ai-S（CRC） | スナップ広角の金字塔、鏡筒精度が描写を支える |
| Micro 55mm f/2.8 | 総金属＋ヘリコイドの滑らかさが至高 |
| 300mm f/4.5 ED-IF | 昔の300mmで最強と評された万能望遠 |
これらはデジタルでも破綻せず、D750などと組み合わせても非常に美しい描写が得られます。
◆ “金属鏡筒を最後まで守った時代”がニコンの黄金期
・1970〜1990年代のニコンは“堅牢性こそ命”という思想を徹底。
・AF化して樹脂鏡筒が増える中でも、プロ用望遠は金属を貫いた。
・この時代のレンズは「半永久的に使える」と言われるほど耐久性が高い。
・AF化して樹脂鏡筒が増える中でも、プロ用望遠は金属を貫いた。
・この時代のレンズは「半永久的に使える」と言われるほど耐久性が高い。
特にED＋金属鏡筒の望遠は、今でもプロが中古で探すほど価値があります。
◆ まとめ
・ニコンの金属鏡筒レンズは、職人時代の光学技術と堅牢性の象徴です。
・MF時代はほぼ全て金属、AF初期もプロ用は金属外装が多く、今も評価が高い。
・特に 180mm、105mm、28mm、300mm系は“使うほど味が出る”名作群 です。
・MF時代はほぼ全て金属、AF初期もプロ用は金属外装が多く、今も評価が高い。
・特に 180mm、105mm、28mm、300mm系は“使うほど味が出る”名作群 です。
名言 「良い道具は、所有者の時間を少しだけ永くする。」
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