ニコン「EDレンズ」+「金属製鏡筒」 という組み合わせ‐ニコン光学の黄金期

ニコンで 「EDレンズ」+「金属製鏡筒」 という組み合わせは、まさに“職人時代のニコン”を象徴する存在です。光学性能とタフな作りを両立したレンズが多く、フィルム~初期デジタル時代の名玉が集中しています。
◆ ED+金属鏡筒の名作レンズ(代表一覧)
| レンズ | 発売年 | 用途 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| Ai-S Nikkor 180mm f/2.8 ED | 1981 | 望遠単 | ED1枚、金属鏡筒の傑作。柔と鋭の両立。 |
| AF Nikkor 180mm f/2.8 ED IF | 1986 | 望遠単 | 金属鏡筒+IF。軽量で抜けの良い描写。 |
| Ai-S Nikkor 300mm f/4.5 ED-IF | 1983 | 望遠単 | 当時“最高評価の300mm”。金属鏡筒で頑丈。 |
| Ai Nikkor 200mm f/4 ED | 1977 | 望遠単 | すっきりした色乗りと高コントラスト。 |
| AF Nikkor 300mm f/2.8 ED-IF | 1982 | スポーツ | 金属鏡筒の怪物級。光学性能は時代の頂点。 |
| Ai Micro-Nikkor 200mm f/4 ED | 1980 | マクロ | 近接でも色収差が極少。金属鏡筒の名作。 |
| Ai Nikkor 400mm f/3.5 ED-IF | 1976 | 超望遠 | プロ報道向け、堅牢さが圧倒的。 |
| Ai Nikkor 600mm f/5.6 ED | 1976 | 超望遠 | 鳥屋の伝説的レンズ。戦車のような作り。 |
※AF-S世代になると金属と樹脂のハイブリッド構造が増え、完全金属鏡筒は減少します。
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◆ なぜ“ED+金属鏡筒”が名玉なのか
● 1. EDガラスの色収差補正が桁違い
ニコンのED(Extra-low Dispersion)ガラスは、
・望遠域の色ずれ
・パープルフリンジ
を極端に抑える技術でした。
・望遠域の色ずれ
・パープルフリンジ
を極端に抑える技術でした。
1970〜80年代では他社が真似できない優位性があり、プロの信頼を一気に獲得しています。
● 2. 金属鏡筒の精度と耐久性
金属製は
・温度変化に強い
・精密なヘリコイドが組める
・長期使用でガタが出にくい
という利点があります。
・温度変化に強い
・精密なヘリコイドが組める
・長期使用でガタが出にくい
という利点があります。
特に望遠は鏡筒の剛性が画質に直結するため、金属製はプロの必須仕様でした。
● 3. “古いのに現代で通用する描写”
EDによる収差補正が早い段階で完成していたため、
D750やZシリーズでも十分に耐える解像とコントラストです。
D750やZシリーズでも十分に耐える解像とコントラストです。
そのうえ金属鏡筒の組み上げ精度が高いので、写りが“時代を超えて安定”します。
◆ 用途別 特に評価が高い ED+金属鏡筒レンズ
| 用途 | 推奨レンズ | 評価ポイント |
|---|---|---|
| ポートレート | 180mm f/2.8 ED(Ai-S / AF) | 柔らかいボケ・高いコントラスト |
| スポーツ | 300mm f/2.8 ED-IF | AF化前からプロを支えた実力 |
| 風景 | 200mm f/4 ED、300mm f/4.5 ED-IF | すっきりした色味と逆光の強さ |
| マクロ | Micro 200mm f/4 ED | 等倍で破綻しない設計 |
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◆ 1980〜1990年代 ニコン望遠の“黄金期”
特にこの時期のニコンは ED+金属鏡筒+インナーフォーカス(IF) の三位一体設計が見事で、 焦点距離によって描写の性格は違っても、「抜けの良さ」「色収差の少なさ」は一貫しています。
180mm f/2.8 ED はその代表格で、画質・軽さ・堅牢性のバランスが歴史的に高い評価を受けています。
◆ まとめ
・ED+金属鏡筒の時代は、ニコン光学の黄金期に相当します。
・色収差補正・堅牢性・質感の三点で今でも価値が高く、デジタル世代にも十分通用します。
・特に 180mm、200mm、300mm の望遠系は“買って後悔しない伝統の一本”として評価されています。
・色収差補正・堅牢性・質感の三点で今でも価値が高く、デジタル世代にも十分通用します。
・特に 180mm、200mm、300mm の望遠系は“買って後悔しない伝統の一本”として評価されています。
名言 「精密に作られた道具は、時間を味方につける。」
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