- ドイツにおけるレンジファインダーカメラの歴史
- 1. レンジファインダーカメラの起源(1920〜1930年代)
- 2. ライカとコンタックスの競争(1930〜1940年代)
- 3. 第二次世界大戦とレンジファインダーカメラの発展(1940〜1950年代)
- 4. 一眼レフ時代への移行とレンジファインダーの衰退(1960〜1980年代)
- 5. 現代のドイツ製レンジファインダーカメラ(1990年〜現在)
- 6. まとめ ドイツのレンジファインダーカメラの歴史の流れ
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ドイツにおけるレンジファインダーカメラの歴史

ドイツはレンジファインダーカメラ(Rangefinder Camera)の発展において、極めて重要な役割を果たしてきました。特にライカ(Leica)とコンタックス(Contax)の存在は、世界中のカメラ技術の進化に大きな影響を与えました。ここでは、ドイツにおけるレンジファインダーカメラの歴史を紹介します。
時代 | 出来事 | 詳細 |
---|---|---|
1920〜1930年代 | レンジファインダーカメラの起源 | ・1920年代:距離計(レンジファインダー)技術が誕生し、正確なピント合わせが可能に。 ・1925年:「ライカ I」が登場(35mmフィルム使用、目測ピント合わせ)。 ・1932年:「ライカ II」が発売され、距離計とファインダーを統合。 |
1930〜1940年代 | ライカとコンタックスの競争 | ・1932年:「コンタックス I」が登場(長基線距離計、金属製シャッターを採用)。 ・1933年:「ライカ III」が低速シャッター機能を追加。 ・1936年:「コンタックス II」「コンタックス III」がファインダー統合型や露出計搭載で進化。 |
1940〜1950年代 | 第二次世界大戦と発展 | ・第二次世界大戦中:軍需向け製造に転換。 ・1954年:「ライカ M3」が登場(Mバヨネットマウント採用、フレームライン自動表示)。 ・1950年:「コンタックス IIa / IIIa」が西ドイツで再建される。 |
1960〜1980年代 | 一眼レフ時代への移行と衰退 | ・1959年:「Nikon F」の登場で一眼レフが主流に。 ・ライカMシリーズ(M2、M4など)が継続するも市場縮小。 ・1972年:ツァイス・イコンがレンジファインダーの生産を終了。 |
1990年〜現在 | 現代のレンジファインダーカメラ | ・1990年代以降:「ライカMシリーズ」がデジタル化対応(M8、M10など)。 ・2004年:コシナが「ツァイス・イコン ZM」を発売(ライカMマウント互換)。 |
1. レンジファインダーカメラの起源(1920〜1930年代)
・1920年代、カメラのピント合わせをより正確に行うために、距離計(レンジファインダー)を組み込む試みが始まる。
・これにより、ファインダーとレンズの視差(パララックス)の問題を解決しつつ、正確なピント合わせが可能になった。
・1925年、エルンスト・ライツ社(Ernst Leitz, 現在のLeica Camera AG)が「Leica I」を発表。
・35mmフィルムを使用するカメラとしては革新的で、コンパクトなスチルカメラの時代を切り開く。
・ただし、この時点ではレンジファインダー(距離計)は未搭載で、目測でのピント合わせが必要だった。
・1932年、ライカは初めてレンジファインダーを統合した「Leica II」を発売。
・距離計とファインダーが一体化され、ピント合わせの精度が飛躍的に向上。
・これにより、レンジファインダーカメラの時代が本格的に始まった。
2. ライカとコンタックスの競争(1930〜1940年代)
・ライカの成功を受け、カール・ツァイス(Carl Zeiss)傘下のゼンツァー・イカ(Zeiss Ikon)が「Contax I」を発表。
・ライカよりもレンジファインダー基線長が長く、高精度なピント合わせが可能。
・金属製縦走りフォーカルプレーンシャッターを採用(ライカは布幕横走りシャッター)。
・交換レンズシステムが進化しており、高性能レンズが揃う。
・ライカ III(1933年) 低速シャッター機能を追加し、より高度な撮影が可能に。
・コンタックス II(1936年) ファインダーとレンジファインダーを統合し、操作性を向上。
・こうして、ライカとコンタックスの競争が激化。
・世界初の露出計(セレン光電池式)を内蔵したカメラ。
・当時としては画期的な機能を持ち、プロカメラマンからも高評価を得た。
3. 第二次世界大戦とレンジファインダーカメラの発展(1940〜1950年代)
・第二次世界大戦(1939〜1945年)の影響で、ドイツのカメラ産業は軍需向けの製造に転換。
・ライカ、ツァイス・イコンともに軍用カメラの製造を行う。 ・戦後、東西ドイツに分裂し、ツァイス・イコンは東ドイツと西ドイツに分かれる。
・1954年、ライカは「Leica M3」を発表。
・Mバヨネットマウントを採用し、レンズ交換が容易に。
・明るく広い一眼式ファインダーとフレームラインの自動表示機能を搭載。
・現代のレンジファインダーカメラの原型となるモデルであり、大ヒット。
・戦後、西ドイツのツァイス・イコンがコンタックス IIa / IIIaを開発。
・ライカM3には及ばなかったが、依然として高性能なレンジファインダーカメラとして評価された。
4. 一眼レフ時代への移行とレンジファインダーの衰退(1960〜1980年代)
・1959年に「Nikon F」が登場し、一眼レフカメラが主流に。
・レンジファインダーカメラの市場は縮小し始める。
・ライカはレンジファインダーカメラの開発を続け、M2、M4、M5、M6を発売。
・ただし、販売台数は減少し、一眼レフ市場に押される。
・ツァイス・イコンはレンジファインダーカメラの生産を終了し、ブランドも消滅。
5. 現代のドイツ製レンジファインダーカメラ(1990年〜現在)
・1990年代以降もライカMシリーズは存続し、現在も製造されている。
・デジタル化に対応し、「ライカM8(2006年)」や「ライカM10(2017年)」などのデジタルレンジファインダーを開発。
・コシナが「ツァイス・イコン」ブランドを復活させ、「Zeiss Ikon ZM(2004年)」を発売。
・ライカMマウント互換のフィルムレンジファインダーカメラとして評価されたが、2012年に生産終了。
6. まとめ ドイツのレンジファインダーカメラの歴史の流れ
時代 | 主な出来事 |
---|---|
1920年代 | ライカ I(1925年)登場、35mmカメラの時代を開く。 |
1930年代 | ライカ II(1932年)、コンタックス I(1932年)が登場。 |
1950年代 | ライカ M3(1954年)、コンタックス IIa(1950年)登場。 |
1960〜70年代 | SLR時代の到来で、レンジファインダー市場が縮小。 |
2000年代〜現在 | ライカMシリーズが継続、デジタル化対応。 |

ドイツのレンジファインダーカメラは、現在もライカを中心に伝統を守り続けています。
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