食文化・料理

もちとり粉 ― 餅を完成させる「見えない脇役」

もちとり粉 ― 餅を完成させる「見えない脇役」 食文化・料理
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もちとり粉 ― 餅を完成させる「見えない脇役」

餅は、ついただけでは完成しません。仕上げに欠かせないのが、もちとり粉です。

もちとり粉とは

もちとり粉とは、 ついた餅や求肥がくっつかないように使う打ち粉です。

役割はとても明確で、
・ 餅同士が貼り付くのを防ぐ
・ 作業性を高める
・ 成形を美しく仕上げる
食感や味を主張しないことが、 最大の特徴です。

原料は何でできているのか

一般的なもちとり粉の原料は、
・ うるち米由来のデンプン
・ もち米由来のデンプン が中心です。
現在は、
・ 片栗粉(じゃがいも由来)
・ コーンスターチ が使われることもありますが、 和菓子では米由来が主流です。

なぜ餅粉や白玉粉では代用しないのか

一見すると粉は同じに見えますが、 用途はまったく異なります。

・ 餅粉/白玉粉  → 主材料(食感を作る)
・ もちとり粉  → 補助材料(付着防止)
餅粉を使うと、
・ 表面が重くなる
・ 口当たりが悪くなる ため、 打ち粉には不向きです。

和菓子職人が重視するポイント

良いもちとり粉には、 次の条件が求められます。

・ 粒子が細かい
・ 風味がない
・ 水分を吸いすぎない
これにより、
・ 餅の伸びを殺さない
・ 餡の風味を邪魔しない
「存在を感じさせない完成度」 が生まれます。

文化的背景 ― 餅文化を支える粉

餅は日本のハレの日文化の中心です。

・ 正月の餅
・ 大福
・ 団子
大量に扱う現場では、 もちとり粉がなければ作業が成立しません。
つまりこれは、 餅文化を裏から支える道具です。

一覧で整理

項目 もちとり粉
用途 付着防止(打ち粉)
原料 米デンプンなど
ほぼ無味
主役性 なし(脇役)
重要度 非常に高い

まとめ

・ もちとり粉は餅の打ち粉
・ 味や食感を主張しないのが理想
・ 主材料の粉とは役割が違う
・ 餅文化を支える必須の存在
名言 「完成度は、主役ではなく脇役が決める。」

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