白化したプラスチック樹脂パーツの復活方法‐古びたものも、工夫ひとつで再び輝きを取り戻す
「白化したプラスチック樹脂パーツの復活方法」をご紹介します。
白化の原因
・経年劣化や紫外線により表面が微細に凸凹化 → 光が乱反射して白っぽく見える
・粉を吹いたような状態や艶消失が典型的
・粉を吹いたような状態や艶消失が典型的
対策方法（4種類）
① シリコンオイルを塗布する方法
手順
1. まずIPA（イソプロピルアルコール）で表面の汚れ・油を脱脂
2. ウエスにシリコンオイルを少量取り、白化部を拭く
1. まずIPA（イソプロピルアルコール）で表面の汚れ・油を脱脂
2. ウエスにシリコンオイルを少量取り、白化部を拭く
効果
・凸凹をオイルが埋めて光沢回復
・塗布直後は見違えるほど改善
・凸凹をオイルが埋めて光沢回復
・塗布直後は見違えるほど改善
注意点
・時間経過でオイルが揮発し再び白化
・屋外なら最長1か月程度しか持たない
・時間経過でオイルが揮発し再び白化
・屋外なら最長1か月程度しか持たない
応用
・IPAで10倍程度に希釈 → スプレー塗布で広範囲対応
・PTFE（フッ素粉末）を添加すると撥水性・潤滑性アップ
・IPAで10倍程度に希釈 → スプレー塗布で広範囲対応
・PTFE（フッ素粉末）を添加すると撥水性・潤滑性アップ
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② 加熱処理（ヒートガン／バーナー）
手順
1. IPAで脱脂
2. ヒートガンやバーナーで均等に加熱（局所加熱はNG）
1. IPAで脱脂
2. ヒートガンやバーナーで均等に加熱（局所加熱はNG）
効果
・表面を微妙に溶かして再平滑化 → 白化が根本的に消える
・表面を微妙に溶かして再平滑化 → 白化が根本的に消える
メリット
・材料費ゼロ、長期的効果
・材料費ゼロ、長期的効果
デメリット
・加熱ムラで仕上がりに差が出る
・当てすぎると溶け落ちるリスク
・加熱ムラで仕上がりに差が出る
・当てすぎると溶け落ちるリスク
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③ 塗装する方法
手順
・脱脂後にラッカー塗料などで全面塗装
・色合わせが必要だが全面塗りでカバー可能
・脱脂後にラッカー塗料などで全面塗装
・色合わせが必要だが全面塗りでカバー可能
効果
・白化を完全に隠せる
・白化を完全に隠せる
注意点
・PP（ポリプロピレン）などは塗料が剥がれやすい
・下地処理（脱脂＋場合によっては火炎処理）が必要
・PP（ポリプロピレン）などは塗料が剥がれやすい
・下地処理（脱脂＋場合によっては火炎処理）が必要
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④ 複合方法（加熱＋塗装）
手順
1. ヒートガンで表面を溶かし白化を除去
2. その上から塗装
1. ヒートガンで表面を溶かし白化を除去
2. その上から塗装
効果
・ムラが減少し、塗料の密着も向上 ・新品レベルに近い見た目を再現可能
・ムラが減少し、塗料の密着も向上 ・新品レベルに近い見た目を再現可能
応用
・バーナーで炙る「フレーム処理」→さらに強固に塗装密着
・バーナーで炙る「フレーム処理」→さらに強固に塗装密着
白化対策 方法別比較表
| 方法 | 費用 | 耐久性 | 難易度 | 特徴・備考 |
|---|---|---|---|---|
| シリコンオイル塗布 | ◎ 安い（1L 約2000円、長持ち） | △ 1か月程度で再白化（屋外は短命） | ◎ 簡単（拭くだけ） | 即効性あり。表面保護にも効果。オイル補充が必要。 |
| IPA＋シリコンオイルスプレー | ○ 安価（IPA＋シリコン油） | △〜○ 数週間〜1か月程度 | ○ やや簡単（スプレー作業） | 広範囲を効率よく処理。PTFE添加で撥水性UP。ただし添加しすぎで白っぽくなるリスク。 |
| ヒートガン／バーナー加熱 | ◎ コストほぼゼロ（工具のみ） | ○ 根本的に改善。ただし再白化は経年で再発 | △ 中級（加熱ムラ・溶け落ちリスク） | 表面を溶かして新品に近い光沢。仕上がりは技術次第。 |
| 塗装（単独） | △ 塗料代・手間あり（数千円〜） | ○ 長期的に維持（剥がれリスクあり） | △ 中級（脱脂必須、色合わせ必要） | 白化を完全に隠せる。PPは塗膜剥がれやすい。 |
| 加熱＋塗装（複合） | △〜× 費用やや高い（工具＋塗料） | ◎ 最強。新品レベルの見た目＋密着性強化 | × 難しい（下処理＋塗装技術必要） | 最も美しい仕上がり。長期的に維持可能。DIY上級者向け。 |
実験結果のまとめ【動画より】
・シリコンオイル 手軽・即効性抜群、ただし持続性に乏しい
・IPA＋シリコンスプレー 作業性が良く、PTFE添加で性能アップ
・ヒートガン 根本解決だがムラに注意
・塗装（加熱併用） 最も美しく長持ち、新品に近い仕上がり
・IPA＋シリコンスプレー 作業性が良く、PTFE添加で性能アップ
・ヒートガン 根本解決だがムラに注意
・塗装（加熱併用） 最も美しく長持ち、新品に近い仕上がり
結論
・日常メンテ派 → シリコンオイル／スプレー
・根本修復派 → ヒートガン
・見栄え重視派 → ヒートガン＋塗装
・根本修復派 → ヒートガン
・見栄え重視派 → ヒートガン＋塗装
一言名言 「古びたものも、工夫ひとつで再び輝きを取り戻す。」
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