自作潤滑剤(DIYグリス/オイル)の考え方

「自作の潤滑剤(DIYグリス/オイル)」について、基本的な考え方と実際の方法をご紹介します。
1. 基本構成
潤滑剤= ベースオイル + 増粘剤 +(必要に応じて添加剤)
・ベースオイル 潤滑性や耐熱性を決める(鉱物油、合成油、植物油、シリコン油など)
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・増粘剤 油を半固体化し、液だれを防ぐ(石けん、ベントナイト、PTFE粉末、PVAなど)
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・添加剤(任意) 防錆剤、極圧剤(MoS₂、ZnDTP)、酸化防止剤など
2. DIYで使える素材例
ベースオイル
・食品グレード オリーブ油、ココナッツ油、コメ油
・工業グレード ミシン油、ギアオイル、シリコンオイル
・食品グレード オリーブ油、ココナッツ油、コメ油
・工業グレード ミシン油、ギアオイル、シリコンオイル
増粘剤
・天然系 蜜蝋、石けん(リチウム石けんは本格派)、デンプン
・無機系 ベントナイト(粘土鉱物)、シリカ粉末
・高分子系 PTFE粉末、PVA
・天然系 蜜蝋、石けん(リチウム石けんは本格派)、デンプン
・無機系 ベントナイト(粘土鉱物)、シリカ粉末
・高分子系 PTFE粉末、PVA
添加剤
・摩耗防止 モリブデン(MoS₂)粉末、グラファイト粉末
・防錆 ホウ酸、リン酸エステル少量
・酸化防止 ビタミンE(天然トコフェロール)やBHT(工業用)
・摩耗防止 モリブデン(MoS₂)粉末、グラファイト粉末
・防錆 ホウ酸、リン酸エステル少量
・酸化防止 ビタミンE(天然トコフェロール)やBHT(工業用)
3. 自作レシピ例
● 食品機械向け(安全重視)
・オリーブ油 90ml
・蜜蝋 10g
・オリーブ油 90ml
・蜜蝋 10g
👉 加熱溶融 → 冷却で「食品対応グリス」に
● 工具・ベアリング向け(耐久重視)
・ミシン油 50ml
・PTFE粉末 5g
・ベントナイト 10g
・IPA 30ml(溶剤、揮発後にゲル化)
・ミシン油 50ml
・PTFE粉末 5g
・ベントナイト 10g
・IPA 30ml(溶剤、揮発後にゲル化)
● 高荷重用途(極圧対応)
・ギアオイル 70ml
・モリブデン粉末 10g
・複合石けん(自作可)20g
・ギアオイル 70ml
・モリブデン粉末 10g
・複合石けん(自作可)20g
👉 摩擦面に黒い固体潤滑膜を形成
4. 注意点
・揮発性溶剤(IPA、ヘキサン)を使う場合は必ず換気。
・高温部位(200℃以上)ではPTFEや有機物は分解の危険あり。
・食品接触用途なら必ず 食品グレード素材 を使用。
・長期保存は酸化(特に植物油)が起きるため冷暗所保管が望ましい。
・高温部位(200℃以上)ではPTFEや有機物は分解の危険あり。
・食品接触用途なら必ず 食品グレード素材 を使用。
・長期保存は酸化(特に植物油)が起きるため冷暗所保管が望ましい。
まとめ
DIY潤滑剤は「ベースオイルを決め、適切な増粘剤でゲル化、必要に応じて添加剤を配合」するのが基本です。 安全性重視か、耐久性重視かで配合を変えると良いです。
名言 「摩擦を減らす工夫は、道具を長持ちさせる知恵である。」
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