油脂 → グリセロール+石鹸(脂肪酸ナトリウム) グリセロール(HO–CH₂–CH(OH)–CH₂–OH)

🧪 油脂 → グリセロール+石鹸(脂肪酸ナトリウム) グリセロール(HO–CH₂–CH(OH)–CH₂–OH)は、油脂(トリグリセリド)を苛性ソーダで鹸化すると副産物として必ず生まれるもので、石鹸作りにおける「保湿成分」です。 一方、脂肪酸ナトリウム(石鹸成分)は脂肪酸の種類によって性質が大きく変わります。
鹸化反応(模式)
トリグリセリド(油脂) + 3 NaOH
↓ 鹸化
グリセロール(HO–CH2–CH(OH)–CH2–OH)
+
脂肪酸ナトリウム(石鹸 R–COONa)
👉 グリセロールは自然に石鹸に残り、保湿効果を与えます。
👉 石鹸そのもの(R–COONa)は脂肪酸の種類によって性質が変わります。
🧴 脂肪酸の種類と石鹸の性質
| 脂肪酸 | 主な油脂原料 | 石鹸の性質 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ラウリン酸 (C12:0) | ココナッツ油、パーム核油 | 泡立ち◎、洗浄力強い | 汚れ落ちは良いが脱脂力も強め。 |
| ミリスチン酸 (C14:0) | ココナッツ油、バター類 | 泡立ち◎、ややマイルド | ラウリン酸に近いが肌あたりは柔らかめ。 |
| パルミチン酸 (C16:0) | パーム油、牛脂 | 硬さ↑、泡立ちは普通 | 石鹸を固くして保存性UP。 |
| ステアリン酸 (C18:0) | 牛脂、シアバター | 硬さ↑、クリーミー泡 | 高級感のある石鹸やシェービングソープ向き。 |
| オレイン酸 (C18:1) | オリーブ油、アボカド油 | 泡立ち△、保湿◎ | 「キャスティール石鹸」の主成分。敏感肌向け。 |
| リノール酸 (C18:2) | サフラワー油、グレープシード油 | 泡立ち弱い、保湿◎ | 保湿に優れるが酸化しやすい。 |
| リノレン酸 (C18:3) | アマニ油、シソ油 | 泡立ち弱い、保湿◎ | 肌にはやさしいが酸敗しやすい。 |
| リシノール酸 (C18:1–OH) | ヒマシ油 | 泡安定性↑、保湿◎ | 液体石鹸や透明石鹸に必須。 |
✅ ポイント
・石鹸の洗浄力・泡・硬さは、どの脂肪酸を多く含むかで決まる。
・グリセロールは副産物として石鹸に残り、自然な保湿剤として作用する。
・ココナッツ油・パーム油 → 泡立ち担当
・オリーブ油・アボカド油 → 保湿担当
・パーム油・シアバター → 硬さ・形崩れ防止担当
・石鹸の洗浄力・泡・硬さは、どの脂肪酸を多く含むかで決まる。
・グリセロールは副産物として石鹸に残り、自然な保湿剤として作用する。
・ココナッツ油・パーム油 → 泡立ち担当
・オリーブ油・アボカド油 → 保湿担当
・パーム油・シアバター → 硬さ・形崩れ防止担当
📝 まとめ
・石鹸=脂肪酸ナトリウム(洗浄・泡の性質を決める)+ グリセロール(保湿成分)
・脂肪酸の種類で石鹸の個性が決まり、ブレンド設計が洗い心地を左右する。
・石鹸=脂肪酸ナトリウム(洗浄・泡の性質を決める)+ グリセロール(保湿成分)
・脂肪酸の種類で石鹸の個性が決まり、ブレンド設計が洗い心地を左右する。
📜 名言 「泡の軽やかさと肌のやさしさ、その調和を決めるのは脂肪酸である」– ソーパーの言葉
ケミカルDIY関連マップのご紹介

ケミカルDIY関連サイトをご紹介します。
ホビーTOPサイトマップ

ホビーTOPのサイトマップをご紹介します。
| 【ホビーTOP】サイトマップ | ||||
| ホビーTOP > プラモデル│ミリタリー│エアガン | ||||
| ■【プラモデル】■ 【キャラクターモデル】作品別(ガンダム│ボトムズ│マクロス)│メーカー別 ミリタリー(戦車/陸戦│船/潜水艦(Uボート)│航空機/飛行機)│車/カーモデル│バイク ■【ミリタリー】■ ■【エアガン・モデルガン】■ |
||||
■■│コペンギンTOP > ゲーム│ホビー│書籍・マンガ│■■ |
||||
| サイトマップ一覧 |
