ピザの歴史‐ピザは庶民のパンから生まれ、王妃の一皿で名を得て、今や世界のテーブルを彩る

ピザの歴史を時系列で詳しく解説します。ピザは単なる「料理」ではなく、古代の平焼きパン → ナポリの庶民食 → 世界のファストフードという長い変遷を経ています。

紀元前6世紀頃
・古代ギリシャで、平焼きパンにオリーブオイル・ハーブ・チーズをのせた「プラコウス（plakous）」が食べられる。
・古代ローマでは「フォカッチャ（focaccia）」の原型となる平焼きパンが庶民の主食。

中世
・イタリア各地でフォカッチャ型のパン料理が発展。
・上に乗せる具材は地方によって異なり、ニンニク・玉ねぎ・アンチョビ・ハーブなどが一般的。

16世紀後半
・大航海時代のコロンブス交換で新大陸からトマトがイタリアへ伝来。
・当初は観賞用や毒があると誤解され、食用化は遅れる。

18世紀後半
・ナポリの庶民が平焼きパンにトマトをのせる習慣を開始。
・トマトピザの原型が誕生。

1889年サヴォイア王妃マルゲリータがナポリ訪問。
ピッツァ職人ラファエレ・エスポジトが、イタリア国旗の色を表すピザを献上。
・赤トマト
・白モッツァレラチーズ
・緑バジル
・これが「ピッツァ・マルゲリータ」の名の由来。

19世紀末
・イタリア移民によりアメリカへ伝わる（特にニューヨーク）。

1905年
・アメリカ初のピザ店「ロンバルディーズ（Lombardi’s）」がニューヨークに開業。

第二次世界大戦後
・帰還兵がイタリアで食べたピザを恋しがり、全米で人気拡大。
・シカゴ風（ディープディッシュ）、ニューヨークスタイルなど独自進化。

1950〜60年代
・ピザチェーン（ドミノ・ピザハット）が登場し、世界展開。

1980年代以降
・冷凍ピザ・宅配ピザの普及。

21世紀
・ナポリピッツァがユネスコ無形文化遺産（2017年）に登録。・グルテンフリーやヴィーガン対応など多様化。

💡 まとめ「ピザは庶民のパンから生まれ、王妃の一皿で名を得て、今や世界のテーブルを彩る。」

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