ミシン釜の種類と特徴‐往復シャトル式→ 半回転釜→ 全回転釜 → 水平釜ミシンの「釜（かま）」は、下糸（ボビンの糸）を保持し、上糸と絡めて縫い目を作る心臓部です。 縫製方式や用途に応じて、歴史的にいくつかの種類が存在します。1. 往復シャト...

ミシン 糸調子機構の歴史 ‐「針と釜の同期」と並ぶ、ミシンの核心技術の一つ糸調子機構（Thread Tension Mechanism）の歴史をご紹介します。ミシンの発展において、縫い目の均一性を左右する重要要素であり、釜やシャトルと並ぶ核...

ミシン 半回転釜の歴史‐往復シャトルの限界を克服した中間世代の釜 半回転釜の歴史についてご紹介します。1. 誕生の背景・19世紀中盤、本縫い（ロックステッチ）ミシンが普及。・初期は「往復運動シャトル」を使っており、高速化や安定性に限界があり...

ミシン・ボビンケース 糸調子機構の有無による判別ポイント糸調子機構（糸調子器）は、上糸と下糸の張力を調整し、縫い目の美しさや安定性を保つための機構です。アンティークミシンや現行ミシンでは、機種ごとに搭載方式が異なるため、ボビンケースや釜の形...

ボビンケース部分の動きによる判別方法「ボビンケースの見分け方」は、外観の形状だけでなく、実際に糸を送るときの動き（釜の方式）によって判別する方法もあります。1. 垂直釜（バーチカル釜）・動き シャトルまたは回転釜が上下運動／往復運動し、下糸...

ミシン ボビンケースの見分け方（詳細版）ボビンケースの「見分け方」をさらに詳しくご紹介します。1. 取り付け位置と方向垂直釜タイプ（Vertical） ・ボビンケースが「縦方向」に取り付けられる。・例 シンガー15、工業用DB系。・ケース全...

ミシン ボビンケースの見分け方ボビンケースは形状や構造によって見分けが可能です。以下に「見分け方のポイント」をご紹介します。1. 外観・形状で見分ける舟形（立釜用） ・小舟のように細長い金属ケース・側面に糸を通すスリットあり・足踏み・直線専...

ボビンケースの種類と特徴 ‐「舟形（立釜）」「水平釜」「垂直釜」 ミシンの「ボビンケースの種類」をご紹介します。アンティークから現行まで代表的なタイプと特徴をまとめます。1. 舟形ボビンケース（立釜用）・代表機種 Singer 15、ジャノ...

ボビンケースの歴史と進化‐「舟形 → 立釜 → 水平釜」 「ボビンケースの歴史」をご紹介します。1. 初期（19世紀中頃）・ウィルソン（米）発明のロータリーシャトル方式（1851頃） → 下糸を収める「シャトル（ボビン収納部）」が最初期のボ...

ミシン特許戦争の概要（1840〜1860年代） 「ミシンの発明」は技術史の代表例ですが、それ以上に有名なのが 特許戦争（Sewing Machine War） です。これは19世紀半ばのアメリカで繰り広げられた、特許権をめぐる熾烈な争いを指...