- 発売中止になった、幻のファミコンゲーム
- 幻の『ファミコンゲーム』たち
- 『坂本龍馬』TOEMILAND(東芝EMI)制作
- ファミマがで特集されるが・・・ 『ドタ君の冒険』(イマジニア)
- 『ダンジョン放浪記』映画に登場・・・・『ダンジョン放浪記』(アスキー)
- 『幻獣創世記』ニチブツ(日本物産)
- 海外版は発売も、日本では発売中止『モンスターパーティ』
- キャラクターデザインは、弓月光先生『ラブクエスト』(徳間書店インターメディア)
- 『ばたばたパニック』(バリエ)
- 『ゲオポリティク島における国家興亡論』(アイレム)
- 『少年魔術師インディ』(IGS)
- 伝説のヒーロー、その名はトンマ!『レジェンド・オブ・ヒーロー・トンマ』(アイレム)
- 『オフザーケン』(徳間書)
- トム・クランシーの大ヒット映画『レッドオクトーバーを追え!』(アルトロン)
- 源さん、お前もかー『源さんのクイズ・トライアスロン』(アイレム)
- 壮大な世界観も・・・『スペースオペラ ~大いなる神々~』(ソフトウェア興業)
- 発売中止なった要因は?
発売中止になった、幻のファミコンゲーム
坂本龍馬、ドタ君の冒険、ダンジョン放浪記、幻獣創世記、モンスターパーティなど
ご訪問ありがとうございます。
今回は
発売中止になった、幻の『ファミコンゲーム』をご紹介します。
『ファミコン』には、
告知されながらも、発売されることがなかった『ファミコンソフト』が多数存在する。
『ファミコン雑誌』が特集されるが・・・そのまま発売されなかったもの
『ファミコン』末期に制作され、更に開発が延期され、発売中止に・・・など
日の目を見なかったものの、
開発途中の情報から得られたソフトの中身を紹介していこう。
幻の『ファミコンゲーム』たち
『ファミコン雑誌』の新作カレンダーを見てワクワクしていたあの頃、
いつまで経っても発売未定の欄に名前が載っているソフトがあったのを覚えている人は多いだろう。
中には、攻略記事や広告まで載っていたのに、
最終的に発売中止になっていた『ファミコンソフト』も少なくない。
『坂本龍馬』TOEMILAND(東芝EMI)制作
今、すべての『ファミコンソフト』の頂点に立つ!
ヒストリーRPG登場!
時は1980年後半、
TOEMILAND(東芝EMI)制作の幕末の志士・坂本龍馬を題材にしたRPG。
その名も『坂本龍馬』が発売されると某ファミコン雑誌に掲載された。
しかし、頂点どころが、発売すらされなかった・・・
・・・・
『わくわくプレゼント』というキャンペーンでは、
抽選で500名に『RYOMAスクープビデオ』なるものが当たったらしいが、一体なにが写っていたのだろうか・・・
ファミマがで特集されるが・・・ 『ドタ君の冒険』(イマジニア)
『ドタ君の冒険』の広告コピーはこちら
アクション・アドベンチャー・ロマン『ドタ君の冒険浪漫』
歩く!走る!飛ぶ!泳ぐ!
変身アイテムがいっぱい!
ドタ君のハチャメチャ 救出大作戦!
『ドタ君の冒険』は、
バイオテクノロジーの権威、バタ博士が蘇らせてしまったバイオモンスターを倒し、最終ステージの大ボスを倒す旅に出るゲームだよ。
発売前に『ファミリーコンピュータマガジン』で攻略記事まで組まれていたが・・・
発売中止・・・
ドタ君に、このゲームは 救出されなかった・・・
『ダンジョン放浪記』映画に登場・・・・『ダンジョン放浪記』(アスキー)
なんと、大手映画会社『日活』と『アスキー』の夢のコラボレーションー。
時代に先駆けたメディアミックスを展開した、『日活』と『アスキー』の渾身の一撃。
ここで、『ダンジョン放浪記』の発売ポスターのコピーを紹介しよう
『ダンジョン放浪記』映画に登場!
ダンジョン放浪記が9月23日公開のにっかつ映画・妖女伝説に登場する、
この映画の物語は、ファミコンソフトを作りつづける
天才プログラマーの青年『慶太』が、
ある日、『謎』の女性からのパソコン通信を受ける。
彼女はとても美人で、『慶太』は彼女に心惹かれていくのだが・・・
しかし、彼女は既にこの世の人ではなかった・・・
ファミコンソフト『ダンジョン放浪記』の制作に苦闘する青年達の姿を描写しながら、
死んだ美女の『謎』をおう青年。
そして、美女の『霊』と青年の悲しいほど美しい愛を描いた『青春オカルトミステリー』なのです。
実は『ダンジョン放日記』、は『アスキー社』で開発してるものなんだけど、
その他でも協力していて、映画の中に出てくる開発ルームは、
『アスキー』の実際の開発ルームがモデル|になっている。
そんなことを覚えといて映画を見ても楽しめるよ!
この『妖女伝説88』は、9月23日(祝)より全国一斉公開されます。
配給::シネ・ロッポニカ
製作::にっかつ
更にコピーは続く
と、いうわけで『妖女伝説88』でも登場している『ダンジョン放浪記』は、
今までのRPGとは一味ちがう。
他に類をみない数多いアイテムに更に輪をかけて、
呪文をかけることによってそれがパワーアップしてしまうという。
アイテム探しに命を燃やすキミにはなんとも嬉しいお話し。
さらに、自分が今まで歩いてきた所までを自動的にマップ化してしまうので、
わずらわしいマップ作りから解放され、
キミはダンジョン探索に集中できる。
そしてそして、ゲームするたびに新しくダンジョンが作られるから、
キミは飽きることなくいつでも新鮮にプレイできてしまう。
本格的なRPGでありながらもポップな感覚。
ぼくらはこんなRPGを求めていた!
『ダンジョン放浪記』
予価6500円、新春発売予定。
副題コピーは、
宗教団体マンドレークの入団テストをかるーい気持ちで受けにいったおれを、
待ち受けていたものは、まさに過酷な試練であった。
ゲーム自体が、過酷な試練に遭遇してしまった・・・
発売価格も、『予価』(予定価格)になってましたね。
ゲームをするたびに新しいダンジョンがつくられるなど、
後の『不思議のダンジョン』のような斬新なシステムでであったが・・・
発売中止に・・・
ちなみに、映画の『妖女伝説88』は、
ロマンポルノの巨匠・田中登が監督した最後の映画作品なんだけど、
無事上映されました。
『謎』の美女役は、『沖 直未』(旧芸名は沖 直美)さんです。
『幻獣創世記』ニチブツ(日本物産)
『幻獣創世記』は、
1990年の4月にニチブツ(日本物産)から発売される予定であった・・・
『幻獣』を操作して地球を支配することが目的の『シミュレーションゲーム』だよ。
『広告』どころか『店頭PR用のビデオ』すら存在するが、残念ながら発売中止となってしまった。
海外版は発売も、日本では発売中止『モンスターパーティ』
『モンスターパーティ』は、
発売は『バンダイ』そして、開発元は『シンセイ』で1989年に発売予定・・・
パロディ・ワールドに迷い込んでしまった少年が
モンスター相手に大活躍する『パロディ・ホラーアクションゲーム』だよ。
『NES版』(海外ファミコン)は存在するが、残念ながら日本での発売は実現しなかったの。
迷い込んでしまったのは『少年』だけでなく、
『モンスターパーティ』も・・・
キャラクターデザインは、弓月光先生『ラブクエスト』(徳間書店インターメディア)
さえないサラリーマンが、
婚約者を探しに渋谷や新宿などを彷徨う、
敵を倒す代わりに女の子を口説くという設定の『パロディRPG』。
戦闘が変わっていて、敵はすべて女性、アクセサリーなどアイテムを駆使して口説き落とすー。
キャラクターデザインは、
漫画『ボクの初体験』『エリート狂走曲』『みんなあげちゃう♡』などで有名な弓月光先生ー。
1994年1月発売予定でゲーム自体は、完成していたが、
今さら売れないと判断されて発売中止。
ただ、1995年に『スーパーファミコン』では発売されたよ。
『ばたばたパニック』(バリエ)
『ばたばたパニック』は、
『くの字』のバーをうまく利用し謎を解いていく『パズル・アクションゲーム』。
ゲームは奈良からスタートしたらしいが、なぜ奈良だったのかは知る由もない。
主人公が『ルーク・スカイマン』というギリギリネームだった。
『ジョージ・ルーカス』に怒られそう・・・
ちなみ、制作を担当した『バリエ』という会社は、
『エキサイティングラリー』というゲームを発売していた『科研』というメーカーが、社名変更して『バリエ』となったのだ。
その『バリエ』という会社も、もう存在しない、『株式会社レイアップ』に吸収されました。
『ゲオポリティク島における国家興亡論』(アイレム)
『ゲオポリティク島における国家興亡論』は、
『ゲオポリティク島』という架空の島の王様になって島を統治する『シミュレーション』。
カリブの島国の大統領(プレシデンテ)となって島の独特の政治を行う、
大ヒット『シミュレーションゲーム』、
『トロピコ』(Tropico) シリーズに似ているね。
『少年魔術師インディ』(IGS)
『少年魔術師インディ』は、
『双葉社』のゲームブックシリーズ『少年魔術師インディー』をゲーム化した『RPG』だよ。
『IGS』の幻シリーズ第2弾!
ゲームは90%以上完成しており、
1993年12月に発売を目指して広告やチラシまでできていたらしいのだが、魔法のように消え去ってしまった。
伝説のヒーロー、その名はトンマ!『レジェンド・オブ・ヒーロー・トンマ』(アイレム)
『レジェンド・オブ・ヒーロー・トンマ』は、
1990年10月に発売を予定されていた『アクションゲーム』。
元々は『アーケードゲーム』であり
当時、『ファミコン通信』の読者プレゼントになったこともあったが発売中止となった。
その後、『PCエンジン』で見事に発売されているよ。
『オフザーケン』(徳間書)
広告ポスターのコピーは、以下のようなものだった。
たまげたヤツラがやってくる
OFF ZARKEN
空前絶後・抱腹絶頂・波乱万丈
こいつは、まいったぜ。
とんでもないヤツらが、大冒険をはじめたぞ。
パーティーには、剣士や術師にまじって、
カ士にマルサに女子高生・・・・・。
待ち受ける敵も、当然一筋縄じゃない。
おなじみの、あのRPGスタイルで展開する、波乱万丈のストーリー。
いったい何が起こるのか。 このオモシロさは、やってみなくちゃわからない。
『オフザーケン』は、
わずか『1ドット』の『スライム』や
スネから下しか見えない巨人など
奇想天外な敵キャラや、女子高生、力士、マルサなど個性豊かなキャラクタが登場予定だった『オフザケRPG』
1991年に発売予定だったが、開発が遅れに遅れ、
気が付いたら『スーパーファミコン』の時代になっていたため発売中止となった。
ふざけたタイトルだが、
『ゲームタイトル』をローマ字で読むと『OFF ZARKEN』
なんかかっこいいゲームタイトルに・・・・
ゲーム自体が、波乱万丈のストーリーに・・・
トム・クランシーの大ヒット映画『レッドオクトーバーを追え!』(アルトロン)
『レッドオクトーバーを追え!』は、
1993年に発売予定だったの『シューティングゲーム』だよ。
宣伝文句で、これでもかというくらい手前味噌に自作ゲームを誉めちぎっていたにも関わらず、発売すらされなかった・・・・。
1998年といえばか『ファミコン』末期も末期。
この作品も『ファミコン』で開発し始めたけど途中で、『スーパーファミコン』に切り替えた、発売中止の王道バターンだ。
でも、『ゲームボーイ』では、その後に発売されたよ。
源さん、お前もかー『源さんのクイズ・トライアスロン』(アイレム)
源さんといえば、
当時『アイレム』の看板キャラクターのひとりだった『大工の源さん』だよ。
『ファミコン』で、2作まで発売されており、
本作は、シリーズ第3弾!
『大工の源さん』の『クイズゲーム』として
1994年1月に発売予定だったが、
やはり今さら厳しいと判断したのか、発売中止となった。
ファミコン最後のソフト『高橋名人の冒険島Ⅳ』が発売されたのが、
1994年6月だから、
かなり『ファミコン』末期の『ゲーム企画』だったんだので・・・
無念・・・
その後は『ゲームボーイ』などでシリーズ化されているよ。
壮大な世界観も・・・『スペースオペラ ~大いなる神々~』(ソフトウェア興業)
広告コピーはこちらです。
黄金の光は
激しい爆発を繰り返した。
怒りを膨張させ、その輝きは闇をも貫いた。
・・・・・
少年の記憶の中に
伝説がよみがえってくる。
スペースオペラ 大いなる神々
平成3年3月発売予定
『スペースオペラ ~大いなる神々~』は、
名前からして壮大な『RPG』
戦闘では、人工知能(AI)機能が使われ、さらに戦闘後には、モンスターを仲間にできるシステムだったらしいよ。
結局は発売中止に・・・
黄金の光は、ゲームタイトルまで貫いてしまい、
大いなる神々は、そのまま伝説になってしまった・・・
発売中止なった要因は?
『ファミコンビジネス』は『大博打』
沢山の『幻』のゲームがあるんですね。
今回紹介したのは、その一部なのだ。
実は、まだ多くの『幻』のゲームが存在する。
『幻』となり、『ファミコンソフト』が発売中止になってしまった一番大きな要因は、
製品化するにあたって莫大な『資金』を用意する必要があったからなんだ。
当時、『ファミコンソフト』(ROM)をつくるには、
『任天堂』へ数千から数億単位の発注をかけ、
全額前払いしなければならなかった。
その額は、数千万から数億円にものぼったという。
正確には、『ROMカートリッジ』の製造前に、
全費用の半額を、そして製造後に、残りの半額を現金で『任天堂』に収める必要があるのだ。
『ファミコン』の参入に関しては、
以前公開した、『ハドソン』の『ファミコン参入大作戦』の閲覧をおすすめしたい。
『ファミコン』初の『サードパーティ』である『ハドソン』が
創業から、どのようにして『ファミコン』に参入したのかの物語だよ。
『任天堂』との『ライセンス交渉』のもようや
『ハドソン』の資金繰り大作戦も掲載してるよ。
『ハドソン、ファミコン参入物語』でも紹介した通り
ゲーム製作には最低でも3、4か月はかかり、
ゲーム発売前には、販促活動(広告費用)も必要だからな
『ファミコン』のゲームを発売するには、
あらかじめ数億の現金を用意しておく必要があるんだよ。
まさに、『ファミコンビジネス』は、『大博打』なのである。
逆に言えば、それだけのリスクを冒してでも充分な利益が得られるほど『ファミコン市場』は魅力的だったのだ。
ファミコン後期に多かった出来事
そして、『ファミコン』後期に多かったのは、『スーパーファミコン』の影響なのだ。
『スーパーファミコン』の影響?
そう、例えば『ファミコン』で発売する予定で、
開発がスタートした『ゲームソフト』の制作が、遅れに遅れ
いつの間にか時代が、『スーパーファミコン一色』になっていたというパターンだ。
『メーカー』の選択肢は、
発売をあきらめるか、
『スーパーファミコン』に乗り換えるかだったのだが、
そもそも『ファミコン』を想定して作ったものを、
そのまま『スーパーファミコン』に・・・
というのは見込める売上げなどを考えても簡単ではなかった。
そんな様々な事情により歴史の闇に葬り去られてしまった『発売中止ソフト』だが、
究極的な魅力を一言でいうと『絶対にプレイできない』ということだろう。
ある意味で、私たちの期待を裏切らない理想の世界なのだ・・・
うーん、中二病的にはね。
ブレイでぎないので、期待を裏切りようがないということだがな・・・
まあ、タイトルを見る限り、名作にはならない『幻』の作品だが・・
だが、『幻』のゲームには、
できれば、『プレイ』したかったという
永遠の夢とロマンが詰まっているのであるー。
・・・・・
ということで、今回はここまで
j次回は、懐かしい1980年代のパソコン雑誌、ファミコン雑誌の栄枯盛衰記をご紹介させて頂きます。
ご閲覧ありがとうございました。
トゥットゥルー♪