食文化・料理

プーアル茶 ― 発酵と時間が味をつくる茶

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プーアル茶 ― 発酵と時間が味をつくる茶

乾いた山風が吹く午後。 圧縮された茶餅を割ると、 湿った森のような香りが立ち上がる。 この茶は、淹れる前から時間を含んでいます。

プーアル茶とは

プーアル茶(普洱茶)は、 中国・雲南省を主産地とする、 後発酵茶 に分類される茶です。 緑茶のように製茶後すぐ飲むのではなく、 微生物作用と熟成 によって 香味が変化していく点が最大の特徴です。

二つの系統(生茶と熟茶)

プーアル茶は大きく二系統に分かれます。
区分 生茶(シェンチャ) 熟茶(シュウチャ)
製法 自然熟成 人工的発酵促進
味の変化 年単位で変わる 比較的早い
香り 若いと青く、熟成で円熟 土・木・甘香

製法の骨格

プーアル茶の基本工程は、 殺青 → 揉捻 → 乾燥 → 発酵(熟成) です。 殺青で酸化を抑えつつ、 完全には止めない点が特徴で、 その後の微生物活動を許容します。 この「止めすぎない」判断が、 時間による味の変化を可能にします。

圧縮茶の意味

プーアル茶は、 餅茶・磚茶などに圧縮されることが多くあります。
理由は、
・輸送性(茶馬古道)
・保存性
・発酵の安定
圧縮は形の問題ではなく、 熟成を制御する技術 でした。

江戸日本との対比

日本の煎茶は、 「変化しない味」を重視します。
一方プーアル茶は、 変わり続けること自体が価値 です。
・急須で完結する茶
・保管から味が始まる茶
この違いは、 気候と流通、 そして茶の役割の違いを反映しています。

淹れ方の基本

プーアル茶は、 短時間・複数煎 が基本です。
・茶葉を洗茶(軽く流す)
・高温の湯
・数十秒で注ぎ切る
時間を延ばすのではなく、 回数で深みを引き出します。

まとめ

プーアル茶は、 完成品ではありません。 作られたあとも、 保存と時間の中で育ち続けます。 淹れる行為は、 その時点の状態を確認する作業に近い。 味を固定しない茶だからこそ、 人の暮らしの変化と、 静かに並走してきました。 プーアル茶は、 時間を飲む茶 です。
「変わることを許したものは、長く残る」

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