レシチン ― 油と水をつなぐ乳化の要

湿度の高い夕方、卵黄に油を垂らすと、 透明だった液体が一気に白く変わる。 その境目で働いているのが、レシチンです。
レシチンとは何か
レシチンは、油と水の両方になじむ性質をもつリン脂質(主にホスファチジルコリン)の総称です。 自然界では卵黄・大豆などに多く含まれ、食品の乳化を成立させます。
・親水基:水となじむ
・疎水基:油となじむ
・界面に並び、分離を防ぐ
・親水基:水となじむ
・疎水基:油となじむ
・界面に並び、分離を防ぐ
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なぜ混ざるのか(構造の核心)
レシチン分子は「二面性」を持ちます。
・水側に向く頭部(親水)
・油側に向く尾部(疎水)
この配置により、油滴の表面を覆い、 油滴同士の再結合を抑制します。
・水側に向く頭部(親水)
・油側に向く尾部(疎水)
この配置により、油滴の表面を覆い、 油滴同士の再結合を抑制します。
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乳化における役割
レシチンの役割は三つに整理できます。
・油滴を微細化しやすくする
・界面張力を下げる
・乳化状態を維持する
・油滴を微細化しやすくする
・界面張力を下げる
・乳化状態を維持する
| 工程 | レシチンの働き |
|---|---|
| 攪拌 | 油滴を砕きやすくする |
| 分散 | 油滴表面を被覆 |
| 安定 | 再分離を抑える |
卵黄レシチンと大豆レシチン
食品で使われるレシチンには主に二系統があります。
| 由来 | 特徴 | 用途 |
|---|---|---|
| 卵黄 | 乳化力が高い | マヨネーズ・シーザー |
| 大豆 | 安定供給・中性 | 加工食品全般 |
なぜ「白く」見えるのか
乳化が進むと油滴は可視光より小さくなります。
・光が乱反射する
・結果として白濁する
白さは、油滴が十分に微細化された証拠です。
・光が乱反射する
・結果として白濁する
白さは、油滴が十分に微細化された証拠です。
レシチンが足りないと起きること
乳化が不安定になります。
・油滴が大きいまま
・短時間で分離
・粘度が出ない
マヨネーズが分離する原因の多くは、 レシチン量と油量の不均衡です。
・油滴が大きいまま
・短時間で分離
・粘度が出ない
マヨネーズが分離する原因の多くは、 レシチン量と油量の不均衡です。
ドレッシング設計での位置づけ
レシチンは「必須」ではありません。
・分離型(フレンチ):不要
・半乳化:少量補助
・完全乳化(マヨネーズ):必須
目的に応じて、使うか使わないかを決めます。
・分離型(フレンチ):不要
・半乳化:少量補助
・完全乳化(マヨネーズ):必須
目的に応じて、使うか使わないかを決めます。
まとめ
レシチンは、油と水の境界に立つ分子です。 混ぜる力だけでは到達できない安定を、構造で支えます。 乳化を理解するとは、 レシチンの居場所を理解することに他なりません。
「境界に立つものが、全体を安定させる。」
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