食文化・料理

素焚糖(すだきとう) ― 精製しすぎないという選択

素焚糖(すだきとう) ― 精製しすぎないという選択 食文化・料理
スポンサーリンク

素焚糖(すだきとう) ― 精製しすぎないという選択

湿度の残る朝、コーヒーにひと匙落とすと、甘さが先に立たず、香りだけがふわりと広がります。白砂糖でも黒糖でもない、この中間の甘さ――それが素焚糖です。

素焚糖とは何か

素焚糖(すだきとう)は、 国産サトウキビ(主に奄美諸島産)を原料に、必要以上の精製を行わず焚き上げた砂糖です。

 ・ 原料:サトウキビ
・ 製法:原料糖を過度に精製せず焚成
・ 分類:含蜜系と精製糖の中間
「自然派砂糖」というより、 工程を引き算した砂糖と考えると分かりやすい存在です。

名前が示す製法思想

「素焚」という言葉は、製法そのものを表します。

・ 素:素材そのまま
・ 焚:煮詰めて結晶化 余分な精製
・漂白を避け、 サトウキビの風味を残したまま結晶化させています。

黒砂糖・加工黒糖との違い

項目 素焚糖 純黒糖 加工黒糖
精製度 低〜中 ほぼ無精製 再加工
風味 穏やか・自然 非常に強い 安定・調整済み
淡褐色 濃褐色 製品差あり
用途 料理・菓子・飲料 黒糖菓子 日常菓子

上白糖・てんさい糖との位置関係

素焚糖は、精製糖とも役割が異なります。

・ 上白糖:甘さの輪郭が明確
・ てんさい糖:丸く持続する甘さ
・ 素焚糖:香りを伴う穏やかな甘さ
甘さより「風味の厚み」を足す砂糖です。

和菓子・料理での使いどころ

素焚糖は、素材を壊さずに甘味を添えたい場面に向きます。

・ 小豆餡(特に家庭用)
・ 蒸し菓子・素朴な焼菓子
・ 煮物・下味付け
・ コーヒー・紅茶
主張せず、背景に回る甘さが特徴です。

「体に良い砂糖」という誤解

素焚糖は健康食品ではありません。
・ 主成分はショ糖
・ カロリーは他の砂糖と同等
評価すべき点は、 精製しすぎないことで残る風味にあります。

現代の砂糖観との関係

素焚糖が支持される理由は、時代感覚とも重なります。

・ 過度な加工を避けたい
・ 甘さを控えたいが、味気なくしたくない
・ 日常使いできる
国産素材 極端に振れない選択肢として定着しています。

まとめ

素焚糖は、 黒糖ほど濃くなく、白砂糖ほど無色でもない砂糖です。 甘さを足すのではなく、 風味と奥行きをそっと補う存在。 日常の料理や和菓子で、 「ちょうどいい甘さ」をつくるための砂糖と言えるでしょう。
「足さないことで、味は豊かになる。」 ― 日本の砂糖づくりの思想

菓子つくり・食文化サイトマップのご紹介

自作レシピ・食文化サイトマップをご紹介します。

菓子つくり・食文化サイトマップのご紹介
コペンギンTOP > ゲームホビー書籍・マンガ
食文化 > 菓子 自作レシピ
和菓子
歴史 年中行事 暦文化 ハレの日文化
文化 京・大坂 江戸 甘味処
流通 砂糖 国産
材料
でん粉 概要 糊化と老化 糊化 糊化温度 コーンスターチ
砂糖 種類 流通 歴史 含蜜糖 黒砂糖(概要 歴史 種類 和菓子) 洗双糖 素焚糖 和三盆糖(概要 歴史) てんさい糖(概要 歴史 和菓子)
京菓子 菓子の格 砂糖は「引き算の道具」 種類 上白糖と白下糖 白ざら糖
加工 蒸し 煮る/練る() 冷やし固める つく/練り上げる 焼く(歴史)
つく/練り上げる 概要 大福 概要 大福の命は餅 豆大福 概要
ぜんざい 概要 歴史 おしるこ/ぜんざい 関西
白玉粉/餅粉/上新粉
白玉 概要 歴史 白玉粉 概要 豆大福(作り方 赤えんどう豆)
餅粉 概要 もちとり粉
上新粉 概要 歴史 和菓子  団子 作り方 みたらし団子 たれ(概要 作り方) みつ(概要 作り方 黒蜜 概要 歴史)
葛とは 葛と本葛の違い 葛もち(作り方 2つの作り方 水の配合率 きな粉 黒蜜・きな粉)
茶道と菓子 茶菓子 もてなしの格
洋菓子
クリーム 歴史 種類 使い分け 作り方
ホイップクリーム 歴史 作り方 材料 道具 泡立て器 ハンドミキサー

「食文化 料理」関連マップのご紹介

「食文化 料理」関連サイトをご紹介します。

「食文化 料理」関連サイトマップのご紹介
ホビーTOP > プラモデルミリタリーエアガン|RCラジコン
食文化
世界 年表
イタリア
パスタ
歴史 乾燥麺技術の伝播
形状分類 スパゲッティ 歴史 ペンネ 歴史 パスタ・リピエナ 歴史 作り方
地域別パスタ 地域性
文化比較 北部(歴史) 中部(歴史) 南部(歴史 ナポリ 歴史 名産地) 日本(歴史)
パスタブランド 概要 業務用 ラ・モリサーナ
生パスタ(フレッシュパスタ) 歴史
アルデンテ 概要 歴史 科学
歴史 ピザ 歴史 トマトとの出会い
食材 歴史

タイトルとURLをコピーしました