食文化・料理

でん粉 ― 台所にある「植物のエネルギー貯蔵庫」

でん粉 ― 台所にある「植物のエネルギー貯蔵庫」 食文化・料理
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でん粉 ― 台所にある「植物のエネルギー貯蔵庫」

でん粉は甘くも香ばしくもありません。それでも和菓子の「食感」と「余韻」を支えています。

でん粉とは何か

でん粉は、 植物が光合成で作ったエネルギーを蓄える物質です。

・ 米
・ 小麦
・ いも
・ 葛
・ とうもろこし
これらの植物は、 余った糖を粒状(顆粒)にして体内に保存します。 それが、私たちが食べている「でん粉」です。

でん粉の正体(化学的な中身)

でん粉は、2つの分子でできています。

・ アミロース  → 直鎖状。粘り・透明感を生む
・ アミロペクチン  → 枝分かれ構造。
もちもち感を生む 配合比率は原料ごとに異なり、 これが食感の違いになります。

原料ごとのでん粉の性格

・ うるち米(上新粉)  → アミロース多め/歯切れが良い
・ もち米(白玉粉・餅粉)  → アミロペクチン100%/強い粘り
・ 葛  → 粒が細かく、透明度が非常に高い
・ 片栗粉(馬鈴薯)  → 粘りは強いが老化が早い
同じ「でん粉」でも、 振る舞いはまったく別物です。

でん粉は「そのままでは溶けない」

重要なポイントがあります。 でん粉は、
・ 水に溶けない
・ そのままでは甘くない 必ず加熱が必要です。 加熱によって起きる変化を 「糊化(こか)」と呼びます。

糊化で起きていること

加熱すると、
・ 粒が水を吸う
・ 内部構造が崩れる
・ 粘りと透明感が生まれる
これが、 団子・葛湯・餡・とろみの正体です。 白いまま止まる場合は、 糊化温度に達していないだけです。

でん粉は冷えると変わる(老化)

糊化したでん粉は、 冷えると分子が再結合します。これを 老化(レトログラデーション)といいます。

・ 団子が硬くなる
・ 餅がボソつく
・ 葛湯が水っぽくなる
すべて自然な現象です。

一覧で整理

項目 内容
正体 植物のエネルギー貯蔵物質
構成 アミロース+アミロペクチン
必須条件 水+加熱
加熱変化 糊化(粘り・透明感)
冷却変化 老化(硬化・離水)

まとめ

・ でん粉は味ではなく「構造」を作る
・ 原料ごとに性格が大きく違う
・ 火が入って初めて力を発揮する
・ 和菓子の食感はでん粉の仕事
名言 「甘さは砂糖が作る。余韻は、でん粉が残す。」

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