食文化・料理

団子のみつ ― 甘味を「添える」日本の発想

団子のみつ ― 甘味を「添える」日本の発想 食文化・料理
スポンサーリンク

団子のみつ ― 甘味を「添える」日本の発想

団子のみつは、主役ではありません。団子の性格を、そっと決める存在です。

団子に使われる「みつ」とは

団子のみつとは、 砂糖を主成分とした液状〜半液状の甘味です。

特徴は、
・ 団子に染み込ませない
・ 表面にまとわせる
・ 甘さを後から足す
つまり、 生地を壊さず、味だけを補う ための調味です。

みたらしの「たれ」との違い

混同されがちですが、 みつとたれは役割が異なります。

 ・ みつ
→ 甘味主体
→ 香りは穏やか
→ 白団子・餡団子向け
・ みたらしのたれ
→ 醤油+砂糖
→ 香ばしさ重視
→ 焼き団子向け
みつは、 団子そのものを主役にする甘味です。

代表的な団子用のみつ

団子に使われるみつには、 いくつかの系統があります。

・ 白みつ  砂糖+水  最も基本的、団子の味を邪魔しない
・ 黒みつ  黒糖由来  コクと香りを足す
・ きなこみつ  白みつ+きなこ  粉と液の中間的存在
・ 抹茶みつ  甘味+苦味  夏菓子向き

なぜ団子に「みつ」なのか

団子はもともと、・ 神事 ・ 供物 ・ 配り菓子 として生まれました。

そのため、
・ 生地は素朴
・ 甘さは後付け という構造になっています。
みつは、 用途や場面に応じて味を変えられる 合理的な選択でした。

上新粉団子との相性

上新粉団子は、
・ 粘りが弱い
・ 歯切れが良い
・ 味が淡い
そのため、 軽い甘味のみつが最適です。
餅粉団子に比べ、 みつの存在感が前に出すぎません。

一覧で整理

種類 主原料 向く団子
白みつ 砂糖・水 白団子・供物
黒みつ 黒糖 団子・きなこ
みたらし 醤油・砂糖 焼き団子
抹茶みつ 砂糖・抹茶 夏団子

まとめ

・ 団子のみつは甘味の補助役
・ 生地を壊さない設計
・ 用途で種類が分かれる
・ 上新粉団子と相性が良い
・ 甘さを「後から決める」文化
名言 「甘さを決めつけない余白が、日本の菓子を育てた。」

菓子つくり・食文化サイトマップのご紹介

自作レシピ・食文化サイトマップをご紹介します。

菓子つくり・食文化サイトマップのご紹介
コペンギンTOP > ゲームホビー書籍・マンガ
食文化 > 菓子 自作レシピ
和菓子
歴史 年中行事 暦文化 ハレの日文化
材料
加工 蒸し 煮る/練る() 冷やし固める つく/練り上げる 焼く(歴史)
つく/練り上げる 概要 大福 概要 大福の命は餅 豆大福 概要
ぜんざい 概要 歴史 おしるこ/ぜんざい 関西
白玉粉/餅粉/上新粉
白玉 概要 歴史 白玉粉 概要
餅粉 概要 もちとり粉
上新粉 概要 歴史 和菓子 みたらし団子 たれ(概要 作り方) みつ(概要 作り方 黒蜜 概要 歴史)
洋菓子
クリーム 歴史 種類 使い分け 作り方
ホイップクリーム 歴史 作り方 材料 道具 泡立て器 ハンドミキサー

「食文化 料理」関連マップのご紹介

「食文化 料理」関連サイトをご紹介します。

「食文化 料理」関連サイトマップのご紹介
ホビーTOP > プラモデルミリタリーエアガン|RCラジコン
食文化
世界 年表
イタリア
パスタ
歴史 乾燥麺技術の伝播
形状分類 スパゲッティ 歴史 ペンネ 歴史 パスタ・リピエナ 歴史 作り方
地域別パスタ 地域性
文化比較 北部(歴史) 中部(歴史) 南部(歴史 ナポリ 歴史 名産地) 日本(歴史)
パスタブランド 概要 業務用 ラ・モリサーナ
生パスタ(フレッシュパスタ) 歴史
アルデンテ 概要 歴史 科学
歴史 ピザ 歴史 トマトとの出会い
食材 歴史

タイトルとURLをコピーしました