PVA × 強アルカリ剤(次亜塩素酸ナトリウム)‐素材の根に効かせるには、化学の力と工夫の粘りが必要である

PVA(ポリビニルアルコール) を、次亜塩素酸ナトリウムを含む強アルカリ剤(ブリーチ)と組み合わせる場合についてご紹介します。
1. PVAの性質
・水溶性高分子(親水性ポリマー)
・増粘・フィルム形成・接着性を持つ
・中性〜弱アルカリ条件では安定
・強アルカリ条件では部分的に分解・鹸化(酢酸ビニル由来の残基が分解)する可能性あり
・増粘・フィルム形成・接着性を持つ
・中性〜弱アルカリ条件では安定
・強アルカリ条件では部分的に分解・鹸化(酢酸ビニル由来の残基が分解)する可能性あり
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2. ブリーチ(次亜塩素酸Na)との相性
・pH 11〜13の強アルカリ環境 → PVAはある程度安定して存在できる
・ただし、次亜塩素酸の強い酸化力で 高濃度・長時間接触すると分子鎖が切断され粘度低下 が起きる
・実用的には「短期使用の増粘剤」として機能可能
・ただし、次亜塩素酸の強い酸化力で 高濃度・長時間接触すると分子鎖が切断され粘度低下 が起きる
・実用的には「短期使用の増粘剤」として機能可能
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3. 実験的配合例
・ブリーチ(次亜塩素酸Na 5〜6%) … 100ml
・水 … 50ml
・PVA粉末 … 1〜2g(加熱溶解させゲルベースを作り、冷却後に混合)
・水 … 50ml
・PVA粉末 … 1〜2g(加熱溶解させゲルベースを作り、冷却後に混合)
→ とろみのある漂白ジェルができ、壁面やゴムパッキン用の自作カビ取り剤に応用可能。
4. 特徴
メリット
・強アルカリ環境でも比較的安定しやすい(CMCより分解されにくい)
・フィルム状に固まりやすく、塗布した部分で“密閉効果”を発揮 ・DIY的に入手容易(洗濯のり、ホビー用PVA樹脂)
・強アルカリ環境でも比較的安定しやすい(CMCより分解されにくい)
・フィルム状に固まりやすく、塗布した部分で“密閉効果”を発揮 ・DIY的に入手容易(洗濯のり、ホビー用PVA樹脂)
デメリット
・溶解に加熱(70〜90℃)が必要 → 手間がかかる
・強酸化条件(高濃度ブリーチ・長時間)では粘度が落ちる
・乾燥すると固まり、拭き取りがやや大変
・溶解に加熱(70〜90℃)が必要 → 手間がかかる
・強酸化条件(高濃度ブリーチ・長時間)では粘度が落ちる
・乾燥すると固まり、拭き取りがやや大変
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5. CMCやキサンタンとの比較
| 増粘剤 | 強アルカリ安定性 | 酸化耐性 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| CMC | △(アルカリで膨潤) | 弱い(分解しやすい) | 安価・入手容易だがカビの栄養源になりやすい |
| キサンタンガム | △(中性~弱アルカリ安定) | 弱い | 食品用にも使われる。ブリーチで分解されやすい |
| PVA | ○(アルカリに安定) | △(酸化で分解) | フィルム形成性あり。密着効果が高い |
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✅ まとめ
・PVAは強アルカリに強く、ブリーチと併用できる増粘剤候補
・酸化で徐々に粘度低下するため「短時間の使用」に限る
・ゴムパッキンや目地用の“密着ジェル漂白剤”に応用可能
・酸化で徐々に粘度低下するため「短時間の使用」に限る
・ゴムパッキンや目地用の“密着ジェル漂白剤”に応用可能
📌 名言まとめ 「素材の根に効かせるには、化学の力と工夫の粘りが必要である。」
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