PTFE（ポリテトラフルオロエチレン）を使って「油で撥水コーティングを自作する」

・PTFEは超低表面エネルギーを持ち、水や油を弾きます。撥水・撥油性）。
・DIYでは「PTFE粉末や分散液」を油や溶剤と組み合わせて表面に塗布し、乾燥させてコーティング層を作る方法が一般的です。
・油単体では水を弾く力は限定的ですが、PTFEを混合することで「耐久性と非粘着性」が付与されます。

 ・PTFE粉末 模型用・工業用の潤滑粉（Amazonや工業材料店で入手可）。
・PTFE分散液（エマルジョン） スプレータイプ（フッ素樹脂コート）として市販。

ベース油
・鉱物油（ミシン油・潤滑油） → 耐久性重視。
・植物油（コメ油・ひまし油など） → 食器・調理器具向け。
・溶剤 IPAやヘキサンで薄めて均一塗布 → 乾燥後にPTFEだけが残る。

  1. コメ油 50ml
2. PTFE粉末 2〜3g（微粉末が望ましい）
3. よく撹拌し、表面に薄く塗布
4. 軽く加熱（80〜100℃）して油分を定着 → 撥水・撥油層ができる

 1. IPA 50ml + PTFE分散液 5〜10ml
2. スプレー or 筆で金属・樹脂表面に塗布
3. 揮発後にPTFE皮膜が残り、強力な撥水性を得られる

 ・均一に塗布しないとムラが出やすい。
・PTFE粉末は水や油に溶けないので「分散させて使う」ことが大事。
・高温（200℃以上）で分解ガスを出すので、加熱処理は家庭用調理器具レベルまでに制限。
・食品接触用途なら「食品グレードPTFE」を推奨。

 ・フライパンにコメ油＋PTFEを塗布
→ 擬似的な「再コーティング」効果。

・自転車チェーンや工具
→ 防錆・防汚＋低摩擦。

・革・布
→ 撥水スプレー代替として短期的に有効。