烹茶 ― 煮茶と煎茶をつないだ「蒸らす茶」

冬の夕方、箱火鉢の炭が赤くなる。 鉄瓶の湯を土瓶へ移し、火から外して待つ。 煮立てない時間が、茶の香りを立たせました。
烹茶とは何か
烹茶(ほうちゃ)とは、 湯を沸かした後に茶葉を入れ、火から外して蒸らす飲用法 を指します。 茶葉を煮続ける煮茶でも、 急須に注ぐ煎茶でもない、 中間的な方法 として江戸後期に広まりました。
成立の背景
18世紀後半、 蒸し・揉みが改良された茶葉が流通し始めます。 この茶葉は、 煮ると成分が出すぎ、 注ぐだけでは物足りない。 そこで生まれたのが、 「沸かした湯+蒸らし」という折衷の方法、 烹茶でした。
| 飲用法 | 火の扱い | 抽出の強さ |
|---|---|---|
| 煮茶 | 火にかけ続ける | 強い |
| 烹茶 | 火から外す | 中程度 |
| 煎茶 | 火にかけない | 穏やか |
作り方の特徴
烹茶の基本手順は次の通りです。
1. 鉄瓶などで湯を沸かす
2. 土瓶に湯を移す
3. 茶葉を入れる
4. 火から外して蒸らす
この「待つ時間」が、 苦味を抑え、香りを引き出しました。
1. 鉄瓶などで湯を沸かす
2. 土瓶に湯を移す
3. 茶葉を入れる
4. 火から外して蒸らす
この「待つ時間」が、 苦味を抑え、香りを引き出しました。
道具と設え
烹茶では、 湯を沸かす器 と 茶を作る器 が分かれます。
・鉄瓶:湯を沸かす
・土瓶:茶を蒸らす
この二器併用は、 後の煎茶道具構成の原型でもあります。
・鉄瓶:湯を沸かす
・土瓶:茶を蒸らす
この二器併用は、 後の煎茶道具構成の原型でもあります。
庶民生活での位置づけ
烹茶は、 煮茶ほど大雑把ではなく、 煎茶ほど繊細でもありません。
・少し良い茶を飲みたい
・来客に番茶では物足りない
そんな場面で使われ、 番茶と煎茶の間を埋める役割を果たしました。
・少し良い茶を飲みたい
・来客に番茶では物足りない
そんな場面で使われ、 番茶と煎茶の間を埋める役割を果たしました。
煎茶への橋渡し
烹茶の普及により、 「火から外す」「蒸らす」という感覚が定着します。 この感覚が、 やがて急須を使う煎茶へとつながりました。 烹茶は、 技術と嗜好が切り替わる瞬間の姿です。
まとめ
烹茶は、 派手な完成形ではありません。 しかし、 煮ることをやめ、 注ぐ前に待つという発想は、 茶の文化を一段先へ進めました。 煎茶が当たり前になる前に、 人々はこの「間」を味わっていたのです。
「火を止める勇気が、味を生む」
飲み物・食文化サイトマップのご紹介

自作レシピ・食文化サイトマップをご紹介します。
| 飲み物・食文化サイトマップのご紹介 | |||
| コペンギンTOP > ゲーム│ホビー│書籍・マンガ│ | |||
| 食文化 > 菓子 自作レシピ 飲み物 | |||
| 飲み物 > 茶 コーヒー | |||
| 【茶】 不発酵茶 概要 歴史 宋代茶文化と「止める技術」 釜炒り 概要 発酵茶 概要 歴史 酸化酵素(酸化反応) 後発酵茶 概要 プーアル茶 概要 日本の茶 歴史 焙煎 概要 自宅 茶外茶 概要 麦茶(概要 ) 焙じ茶 黒豆茶 概要 工程 茶作り 直火焙煎 江戸時代 概要 番茶 煮茶→烹茶→ 淹茶→ 上茶 煎茶 麦茶/焙じ茶 水茶屋 永谷宗円と煎茶( 蒸し・揉みの工程の進化 青製煎茶製法 急須の変化) |
|||
| 【コーヒー】 歴史 コーヒーができるまで 概要 焙煎 化学反応 道具 概要 量る 挽く(ミル) 湯(ケトル)抽出(ドリッパー等)受け(サーバー・カップ) 挽く・粉砕 概要 ミル 概要 歴史 種類 用途 刃の構造 臼式・プロペラ式 見分け方 臼式ミル(構造) 刃の形 手動ミルと電動ミル 手挽きミル(CMR-502) メーカー エスプレッソ 粒度 湯 ケトル 概要 素材 抽出 歴史 種類 抽出方法と粒度 ネルドリップ 概要 フィルター 歴史 種類 布製 種類 ネルを育てる 自作 概要 素材(晒し フランネル) 金属 種類 エスプレッソ サイフォン 概要 歴史 仕組み 保管 概要 道具 小分け保存 |
|||
| エスプレッソ できるまで 歴史 豆を挽く ミル 抽出 概要 粒度 クレマ 直火式(概要 ビアレッティ) ネルフィルター コーヒー粉の条件 エスプレッソマシン |
|||
| 文化 日本の喫茶店 概要 歴史 カフェと喫茶店 御茶ノ水 イタリア パール文化 |
「食文化 料理」関連マップのご紹介

「食文化 料理」関連サイトをご紹介します。
| 「食文化 料理」関連サイトマップのご紹介 | |||||
| ホビーTOP > プラモデル│ミリタリー│エアガン|RCラジコン | |||||
| 食文化 > | |||||
| 世界 年表 イタリア パスタ 歴史 乾燥麺技術の伝播 形状分類 スパゲッティ 歴史 ペンネ 歴史 パスタ・リピエナ 歴史 作り方 地域別パスタ 地域性 文化比較 北部(歴史) 中部(歴史) 南部(歴史 ナポリ 歴史 名産地) 日本(歴史) パスタブランド 概要 業務用 ラ・モリサーナ 生パスタ(フレッシュパスタ) 歴史 アルデンテ 概要 歴史 科学 歴史 ピザ 歴史 トマトとの出会い |
|||||
| 食材 歴史 |

