食文化・料理

ホームベーカリーで作れる「パン以外」 ― 台所仕事を助ける使い方

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ホームベーカリーで作れる「パン以外」 ― 台所仕事を助ける使い方

ホームベーカリーは、 パン焼き機ではなく 「こねる・混ぜる・温める」道具です。

前提：パン以外は「工程の一部」を任せる

パン以外のメニューでは、 ホームベーカリーは次の役割を担います。

・ 混ぜ続ける
・ 一定温度を保つ
・ 力仕事を代行する

仕上げ（焼き・切り分け）は 人が行うものも多く、 そこが文化的にも自然な使い方です。

① ケーキの作り方（混ぜるケーキ）

向いているのは、 泡立て不要のケーキです。

基本配合例：
・ 卵
・ 砂糖
・ バター（または油）
・ 牛乳
・ 薄力粉
・ ベーキングパウダー
手順：
 1. 液体→粉の順に入れる
2. 「ケーキコース」または「こね」
3. 自動で混ぜて焼成
特徴：
・ 混ぜムラが出にくい
・ 素朴な家庭菓子向き
※ スポンジケーキは不向き

② パウンドケーキの作り方

最も相性が良いお菓子です。

基本配合（1本）：
・ バター 100g
・ 砂糖 100g
・ 卵 2個
・ 薄力粉 100g
手順：
1. 材料をすべて入れる
2. ケーキコースで混合
・焼成 ポイント：
・ 泡立て不要
・ しっとり重視
・ ナッツやドライフルーツ可

「焼きっぱなしで完成」が 家庭向きです。

③ ジャムの作り方

ジャムは「混ぜ続ける」工程が重要です。
基本配合：
・ 果物 300g
・ 砂糖 100g
手順：
1. 材料を入れる
2. ジャムコース選択
3. 加熱しながら自動撹拌
特徴：
・ 吹きこぼれにくい
・ 焦げにくい
・ 付きっきり不要

果物文化と 家電の相性が良い例です。

④ もちの作り方

日本的な使い方の代表例です。

材料：
・ もち米
・ 水
手順：
1. もち米を浸水
2. 水気を切って投入
3. もちコース開始
仕上げ：
・ 取り出して手で丸める
・ きなこ・あんこ
「つく」工程を機械に任せる 伝統的な分業です。

⑤ うどん生地の作り方

力仕事を代行させる用途です。

基本配合：
・ 中力粉 250g
・ 水 120ml
・ 塩 10g
手順：
1. 材料投入
2. うどん／生地コース
3. こね終了で取り出す
その後：
・ 生地を休ませる
・ 足踏み or のばす
・ 切る

こねは任せ、仕上げは人 という使い方です。

⑥ パスタ生地の作り方

均一にこねる工程が向いています。

基本配合：
・ 強力粉 200g
・ 卵 2個
・ 塩 少々
手順：
1. 材料投入
2. 生地コース
3. こね終わりで取り出す
その後：
・ 生地を休ませる
・ 麺棒でのばす
・ カット

パスタマシンがなくても 家庭向きの麺になります。

用途別まとめ表

種類 任せる工程 人がやる工程
ケーキ 混合・焼成 盛り付け
パウンド 混合・焼成 冷ます
ジャム 加熱・撹拌 保存
もち つき 成形
うどん こね のばす・切る
パスタ こね 成形

まとめ

・ ホームベーカリーは万能調理補助機
・ パン以外は「工程分担」が前提
・ 混ぜ続ける・こねる作業が得意
・ 仕上げは人が行うと失敗しにくい
名言 「道具はすべてを奪わない。 人の手を楽にするだけだ。」

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