PVA（ポリビニルアルコール）‐水溶性で安全性が高く、接着・被膜・増粘・安定化に優れる万能ポリマー
PVA（ポリビニルアルコール）は、水溶性の合成高分子で、非常に幅広い用途を持つ素材です。自作スラリーや接着剤、増粘剤などの文脈でよく使われます。以下にご紹介します。
基本特性
・化学式 ［–CH₂–CH(OH)–］ₙ
・外観 白色の粉末または粒状
・溶解性 常温では水にゆっくり溶けるが、加温すると速やかに溶解
・pH安定性 中性付近で安定、強酸・強アルカリ下では加水分解しやすい
・無毒・無臭 生体適合性があり、化粧品や医療用途にも使われる
・外観 白色の粉末または粒状
・溶解性 常温では水にゆっくり溶けるが、加温すると速やかに溶解
・pH安定性 中性付近で安定、強酸・強アルカリ下では加水分解しやすい
・無毒・無臭 生体適合性があり、化粧品や医療用途にも使われる
主な用途
・増粘剤／安定剤
スラリーや懸濁液の粘度を安定させる。酸化セリウムを分散したガラス研磨剤スラリーでも使用可能。
スラリーや懸濁液の粘度を安定させる。酸化セリウムを分散したガラス研磨剤スラリーでも使用可能。
・接着剤
紙、木材、繊維用の接着剤や、ボンドの主成分。
紙、木材、繊維用の接着剤や、ボンドの主成分。
・被膜形成
水溶液を乾燥させると強靭なフィルムになるため、ラップや紙コーティングに利用。
水溶液を乾燥させると強靭なフィルムになるため、ラップや紙コーティングに利用。
・繊維加工
糊付け剤として布の強度を一時的に高める。
糊付け剤として布の強度を一時的に高める。
・医薬・化粧品
眼科用点眼剤、フェイスマスク、ヘアスプレーなど。
眼科用点眼剤、フェイスマスク、ヘアスプレーなど。
ガラス研磨剤スラリーでの役割
・懸濁安定化 酸化セリウムなどの研磨粒子が沈降しにくくなる
・適度な粘度調整 粒子が研磨面に均一に接触する
・作業性向上 飛散を抑え、研磨ムラを軽減
・適度な粘度調整 粒子が研磨面に均一に接触する
・作業性向上 飛散を抑え、研磨ムラを軽減
配合例（研磨スラリー向け）
・酸化セリウム粉末 10〜20 wt%
・PVA水溶液 0.5〜2 wt%（濃度は用途に応じて）
・水 残り
・PVA水溶液 0.5〜2 wt%（濃度は用途に応じて）
・水 残り
※加温（60〜80℃）して完全に溶かした後、冷却して使用すると安定性が高まります。
リンク
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✅ まとめ
PVAは水溶性で安全性が高く、接着・被膜・増粘・安定化に優れる万能ポリマーです。特にスラリー配合では、研磨粒子の安定分散と粘度調整に効果的です。
「最も柔らかいものが、最も強いものを支える」――老子
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